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Forms Serverをインストール済みで、FormsカートリッジとともにOracle Application Server(OAS)を使用している場合、この付録の情報を使用して環境を構成してください。
この付録には、次の項が含まれています。
注意:E.2項「CGIとカートリッジの実装」で記述したように、Forms CGIの実装は、カートリッジの実装よりも好まれるメソッドです。CGIを使用したForms Serverの構成の詳細は第5章「Forms Serverの構成」を参照してください。
Forms Developerアプリケーションは次の2つの技術を使用して、Webサーバーで配布できます。
どちらのメソッドでも、ロード・バランスは使用できます。どちらのメソッドでも、Formsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するために、中間層に特別なエージェントが存在します。Webサーバー(Oracle Application Server以外)が使用できる場合、CGIの実装を選択できます。Oracle Application ServerをWebサーバーとしてすでに使用している場合、カートリッジの実装を選択できます。最適な実装の決定は、個々の必要性および環境に依存します。
CGIはWebのHTTPプロトコルのコンポーネントです。これは、Formsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するための、プラットフォームに依存しない標準の方法です。
CGIの実装を選択することには、次のような最低2つの大きな利点があります。
Oracle Application Server(OAS)をWebサーバーとして使用する場合、カートリッジを実装できます。CGIとは異なり、これはFormsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するための独自の(Oracleベースの)メソッドです。
FormsアプリケーションをWeb上で起動および実行するには、URLにアクセスするため、Javaが使用可能なWebブラウザを使用します。
カートリッジの実装では、初期HTMLファイルがFormsカートリッジによって動的に作成されるので、共通パラメータを含む汎用アプリケーション・カートリッジを作成した後、各アプリケーションでそれを再利用できます。カートリッジを他のアプリケーションで使用する場合、新規HTMLファイルを作成するのではなく、異なるパラメータ値を指定するように、そのアプリケーションのURLを変更します。
Oracle Application Server(OAS)をWebリスナーとして使用する場合、Forms Developerをアプリケーション・カートリッジとして配布する必要があります。ただし、Oracle Application Server(OAS)は中間層アプリケーション・サーバーにインストールする必要があります。OASには、カートリッジのフレームワークを提供し、これらへのクライアント接続を管理するための、Web Request Brokerコンポーネントが含まれています。
OASを構成するには、次の項の作業を実行する必要があります。
Oracle Application Server(OAS)を起動するには、次の手順を実行します。
setenv %ORACLE_HOME%/private/ora_home
owsctl start
ブラウザを起動するには、次の手順を実行します。
リスナーおよび仮想ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。
Forms Webカートリッジを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Server(OAS)のWelcomeページで、次の手順を実行します。
アプリケーションの追加フォームで、次の手順を実行します。
追加フォームで、次の手順を実行します。
Webカートリッジ追加フォームで、次の手順を実行します。
D:\ORANT\BIN\IFWEBC60.DLL
form_entry
アプリケーション構成プロパティを設定するには、次の手順を実行します。
カートリッジ構成プロパティを設定するには、次の手順を実行します。
パラメータ | 必須/任意 | パラメータ値 |
---|---|---|
ベースHTML |
必須 |
実行時にカートリッジによってアクセスされるベースHTMLファイルの表示ディレクトリ・パスおよびファイル名。baseHTMLパラメータを定義する場合、仮想ディレクトリ位置を指定しないでください。実行時に、Forms Serverは新規HTMLファイルを動的に作成するために、アプリケーション・カートリッジ設定、URLおよびベースHTMLファイルを使用します。 |
HTMLデリミタ |
必須 |
変数名のデリミタ。デフォルトで%になります。 |
codebase |
必須 |
表示ディレクトリ%ORACLE_HOME%\forms60\javaをポイントするように定義した仮想ディレクトリ。アーカイブ時に与えられるパスおよびコードはこのURLに関係しています。 |
code |
必須 |
コード・パラメータは削除や変更をしないでください。常に次の値にします。oracle.forms.engine.Main |
connectMode |
HTTPおよびHTTPS接続では必須;ソケット接続では任意 |
Forms Serverで使用する接続プロトコルのタイプをクライアントに指定します。有効な値はソケット、httpおよびhttpsです。デフォルトはソケットです。 |
アーカイブ |
任意 |
あらかじめロードする、カンマで区切ったアーカイブ・ファイルのリスト。絶対パスでない場合はcodebaseからの相対パス。 |
serverApp |
任意 |
アプリケーションのクラス名がある場合に、デフォルトを置き換えます。アプリケーション固有のフォント・マッピングの作成およびアイコン・パスの設定には、アプリケーション・クラスを使用します。 |
MetricsDomainName |
任意 |
ロード・バランス用。Load Balancer Clientサーバー・マシンのドメインを指定します。これは、LEASTLOADEDHOSTパラメータとともに使用するロード・バランス・パラメータです。HTMLファイルでは、metricsDomainNameパラメータはLEASTLOADEDHOSTパラメータの直後にある必要があります。たとえば、次のようになります。ARCHIVE="%LEASTLOADEDHOST%metricsDomainName%/forms60java" |
MetricsServerHost |
任意 |
ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 |
MetricsServerPort |
任意 |
ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 |
MetricsServerErrorURL |
任意 |
ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 |
MetricsTimeout |
任意 |
ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 |
Webで使用可能なアプリケーションを最初に起動する場合(アプリケーションのURLへのリンクをクリックすることにより)、HTMLファイルがアプリケーション・サーバーからユーザーのWebブラウザにダウンロードされます。この初期HTMLファイルはベースHTMLファイルと呼ばれます。このファイルには、選択されたアプリケーションをWeb上で実行するために必要なすべてのタグ、パラメータおよびパラメータ値が含まれています。
カートリッジの実装を使用する場合、ベースHTMLファイルは動的に作成されます。実行時にForms Serverは次のソースからの情報をマージして、新規HTMLファイルを動的に作成します。
新規(動的に作成された)HTMLファイルは、ユーザーのWebブラウザにダウンロードされます。
ベースHTMLファイルを作成する最も簡単な方法は、提供されたテンプレート・ファイルのいずれかを変更することです。%FORSM60%\serverディレクトリの次のテンプレートが使用できます。
ベースHTMLファイルを作成するには、次の手順を実行します。
order.htm
などに改名します。
カートリッジのベースHTMLファイルを作成する場合、ベースHTMLファイル名はbaseHTMLカートリッジ・パラメータ内で定義したファイルの名前と一致している必要があります。
base.htmまたはbasejinit.htmファイル内で提供されるパラメータ・タグを使用しない場合は、タグをファイルから削除します。
初期構成設定をOracle Installerによって変更する場合、次の項の作業を実行する必要があります。
この項では環境変数のカスタマイズの方法について説明します。Oracle Installerは、インストール・プロセス中にForms Server環境変数を自動的に設定します。変更が必要な場合はこれらの変数をカスタマイズできます。環境変数は次のとおりです。
環境変数 | デフォルト値と説明 |
---|---|
FORMS60_PATH |
\%ORACLE_HOME%\tools\web60\temp 実行するFormを検索するときに、Formsが検索するパスを指定します。 |
FORMS60_OUTPUT |
\%ORACLE_HOME%\tools\web60\temp 生成したレポート・ファイルを格納するアプリケーション・サーバー上の物理ディレクトリ。Reportsを使用していない場合は、この環境変数は必要ありません。詳細は、7.5.2項「レポートの実行」 を参照してください。 |
FORMS60_MAPPING |
FORMS60_OUTPUT変数で定義された物理ディレクトリを指す仮想ディレクトリ。Reportsを使用していない場合は、この環境変数は必要ありません。詳細は、7.5.2項「レポートの実行」 を参照してください。 |
FORMS60_MESSAGE_ENCRYPTION |
環境変数はRC4 40ビットの暗号化機能を使用して、Formsメッセージを暗号化します。ソケットおよびHTTP通信モードにのみ適用されます。デフォルトの設定で、通信は暗号化されます。 |
FORMS60_WALLET |
HTTPS通信モードのみに使用されます。詳細は 5.5項「HTTPS接続モード設定の追加ステップ」 を参照してください。 |
FORMS60_HTTPS_NEGOTIATE_DOWN |
HTTPS通信モードのみに使用されます。詳細は 5.5項「HTTPS接続モード設定の追加ステップ」 を参照してください。 |
FORMS60_MAPPING環境変数によって設定された仮想ディレクトリは、FORMS60_OUTPUT環境変数によって設定された物理ディレクトリに対応している必要があります。
NTで環境変数をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
UNIX上では、環境変数をコマンド・シェルで定義します。たとえば次のようにします。
FORMS60_PATH=/%ORACLE_HOME%/tools/web60/temp FORMS60_OUTPUT=/%ORACLE_HOME%/tools/web60/temp FORMS60_MAPPING=/dev60temp FORMS60_MESSAGE_ENCRYPTION=TRUE
Oracle Installerを使用してNT上にForms Serverをインストールするとき、Forms ServerはNTサービスの1つとして設定され、特別に指定しない限り、再起動すると自動的に開始されます。
注意:Oracle Enterprise Manager (OEM)を使用している場合は、NTサービスとして実行するコンポーネントを設定しないでください。
Oracle Installerを使用する場合、Forms Serverが常に初期構成の状態で起動されるように、ポートおよびモードなどインストール中に入力したすべてのForms Serverパラメータがレジストリに保存されます。
Oracle Installerカスタム・インストール・オプションを使用する場合、すべてのForms Serverパラメータがデフォルト値に設定され、レジストリに保存されます。
いずれの場合も、次のいずれかを実行することにより、起動パラメータを変更できます。
すべての起動パラメータが次のWindowsレジストリに保存されます。
Forms Serverの起動パラメータを変更するには、NTサービスのコントロール パネルでサービスを停止し、レジストリのパラメータ設定を編集し、そのレジストリ設定を保存してサービスを再起動します。起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。
既存のForms Serverサービスを削除し、新規の起動パラメータを使用して再インストールできます。
コマンド・ウィンドウで、次のように入力します。
ifsrv60 -remove <FormsServerServiceNameToBeRemoved>
続いて次を入力します。
ifsrv60 -install <NewFormsServerServiceName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> [pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]
起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。
サービスが自動的に開始され、以降の起動時に対して"autostart"に設定されます。起動パラメータの設定は次のWindowsレジストリの場所に保存されます。
コマンド・ラインからForms Serverのテンポラリ・インスタンスを開始できます。マシンのシャットダウン時に、このインスタンスは終了し、再起動されません。次のように入力します。
ifsrv60 <TemporaryFormsServerName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> [pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]
起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。
注意:テンポラリ・インスタンスに入力されたパラメータ値は以降の開始時に保存されません。
Forms Server起動時には次のパラメータが使用されます。
サーバー・プロセスが開始されるポートを決定します。Forms Serverプロセスの開始時にポート番号を指定しないと、デフォルトのポート9000上でプロセスが開始されます。サーバー・プロセスを開始するポート番号は、アプリケーションのHTMLファイル、構成パラメータまたはURLに指定するserverPort番号と一致する必要があります。
Forms Serverを、ソケット・モード(ソケットの直接接続を使用)、HTTPモード(ファイアウォールを貫通できる)またはHTTPSモード(ファイアウォールを貫通でき、SSL (secure sockets layer)を追加で使用してサーバー認証およびメッセージの暗号化を行う)のいずれかで実行するかを決定します。各モードの詳細は、3.3項「ソケット、HTTPまたはHTTPS」を参照してください。
後から使用するユーザーが利用できる、アクティブなスペアの接続数を決定します。たとえば"pool"が5に設定された場合は、5つのアクティブなスペア接続があります。
パス名およびログ・ファイル名が提供されると、サーバーのログ・ファイルを生成します。例、log=\PathName\LogFileName。
これを実現するには、Oracle Application Server(OAS)を使用する必要があります。ロード・バランスのカートリッジを構成するには、次のステップを実行します。詳細は次の項を参照してください。
ロード・バランスのカートリッジを構成するには、次の手順を実行します。
Load Balancer ServerのバックアップとしてLoad Balancerクライアントの使用を計画している場合、Load Balancerクライアントのこれらの構成ステップを実行する必要もあります。計画していない場合は、Load Balancer Serverのこれらのステップのみ実行する必要があります。
Windows NTの場合:
NTサービスとしてLoad Balancer Serverをインストールするには、プロンプトに対して、d2ls60 -install
と入力します。
Load Balancer Serverサービスを取り除くには、d2ls60 -remove
と入力します。
UNIXの場合:
Load Balancer Serverがデーモンとして実行されます。インストールは必要ありません。UNIXでは、Load Balancer Server実行ファイル名はd2ls60です。
注意:Oracle Installerを使用してLoad Balancer Serverをインストールし、NTサービスを作成する-installを使用する場合、d2ls60は起動パラメータを受け入れ保存します。このサービスは再度パラメータを与えなくても、手動または自動起動で起動できます。Oracle Installerはこれを使用し、正しい起動パラメータを使用してサービスを作成します。
Windows NTの場合:
各Load BalancerクライアントをNTサービスとしてインストールするには、各システムで次のコマンドを実行します。d2lc60 -install
Load Balancerクライアントサービスを取り除くには、次のように入力します。d2lc60 -remove
UNIXの場合:
Load Balancerクライアントがデーモンとして実行されます。インストールは必要ありません。UNIXでは、Load Balancerクライアント実行ファイル名はd2lc60です。
Windows NTの場合:
MetricsClientToServerPort# MetricsServerToCartridgePort# max_no_MetricsClients Trace
UNIXの場合:
次のコマンドを入力します。
d2ls60 MetricsClientToServerPort# MetricsServerToCartridgePort# max_no_ MetricsClients trace
Windows NTの場合:
d2lc60 MetricsServerHostName MetricsClientToServerPort# MetricsClientLocalPort# ScaleFactor
UNIXの場合:
UNIXで実行される各Load Balancerクライアントを起動するには、次のコマンドを入力します。
d2lc60 MetricsServerHostName MetricsClientToServerPort# MetricsClientLocalPort# ScaleFactor
未署名のアプレット(デフォルト)を実行する場合、Oracle Application Server(OAS)のHTTPDリスナーを各Load Balancerクライアントでインストールおよび構成する必要があります。これにより、Javaクラス・ファイルをユーザーのブラウザにダウンロードできます。
HTTPD/Webリスナーを各Load Balancerクライアントシステムで起動するには、次の手順を実行します。
%ORACLE_HOME%\forms60\java\
と入力します。
/forms_code/
/forms_code/パラメータは、ベースHTMLファイル内またはカートリッジ内で定義されたcodebaseパラメータに対応しています。/forms_code/を仮想ディレクトリ名として指定しなかった場合、/forms_code/を仮想ディレクトリ名に置換する必要があります。
各クライアントでのHTTPD/Webリスナーの構成および起動の詳細はOASのドキュメントを参照してください。
注意:OASの完全バージョンを各Load Balancerクライアントシステムにインストールする必要はありません。HTTPDリスナーのみインストールする必要があります。
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