Forms Server for Windows and UNIX
Formsアプリケーション Web利用ガイド
リリース6i

J00496-01

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目次

索引

E
カートリッジ・サポートを使用したForms Serverの構成

E.1 概要

Forms Serverをインストール済みで、FormsカートリッジとともにOracle Application Server(OAS)を使用している場合、この付録の情報を使用して環境を構成してください。

この付録には、次の項が含まれています。

注意:

E.2項「CGIとカートリッジの実装」で記述したように、Forms CGIの実装は、カートリッジの実装よりも好まれるメソッドです。CGIを使用したForms Serverの構成の詳細は第5章「Forms Serverの構成」を参照してください。

E.2 CGIとカートリッジの実装

Forms Developerアプリケーションは次の2つの技術を使用して、Webサーバーで配布できます。

どちらのメソッドでも、ロード・バランスは使用できます。どちらのメソッドでも、Formsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するために、中間層に特別なエージェントが存在します。Webサーバー(Oracle Application Server以外)が使用できる場合、CGIの実装を選択できます。Oracle Application ServerをWebサーバーとしてすでに使用している場合、カートリッジの実装を選択できます。最適な実装の決定は、個々の必要性および環境に依存します。

E.2.1 Common Gateway Interface (CGI)

CGIはWebのHTTPプロトコルのコンポーネントです。これは、Formsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するための、プラットフォームに依存しない標準の方法です。

CGIの実装を選択することには、次のような最低2つの大きな利点があります。

E.2.2 カートリッジの実装

Oracle Application Server(OAS)をWebサーバーとして使用する場合、カートリッジを実装できます。CGIとは異なり、これはFormsアプレットを起動するHTMLページを動的に生成するための独自の(Oracleベースの)メソッドです。

FormsアプリケーションをWeb上で起動および実行するには、URLにアクセスするため、Javaが使用可能なWebブラウザを使用します。

カートリッジの実装では、初期HTMLファイルがFormsカートリッジによって動的に作成されるので、共通パラメータを含む汎用アプリケーション・カートリッジを作成した後、各アプリケーションでそれを再利用できます。カートリッジを他のアプリケーションで使用する場合、新規HTMLファイルを作成するのではなく、異なるパラメータ値を指定するように、そのアプリケーションのURLを変更します。

E.3 OAS Webサーバーの構成

Oracle Application Server(OAS)をWebリスナーとして使用する場合、Forms Developerをアプリケーション・カートリッジとして配布する必要があります。ただし、Oracle Application Server(OAS)は中間層アプリケーション・サーバーにインストールする必要があります。OASには、カートリッジのフレームワークを提供し、これらへのクライアント接続を管理するための、Web Request Brokerコンポーネントが含まれています。

OASを構成するには、次の項の作業を実行する必要があります。

E.3.1 OAS Webサーバーの起動

Oracle Application Server(OAS)を起動するには、次の手順を実行します。

  1. (UNIXのみ)ORACLE_HOME環境変数を設定します。たとえば、次のように入力します。setenv %ORACLE_HOME%/private/ora_home

  2. プロンプトに対して、次のように入力します。

    owsctl start
    

ブラウザを起動するには、次の手順を実行します。

  1. プロンプトが表示されたら、ブラウザを起動します。

  2. 該当するURL(http://<マシンのフルネームまたはIPアドレス>:<Web Server Adminリスナーのポート番号>)にナビゲートすることにより、Webサーバーにアクセスします。

    たとえば、ブラウザで次のURLをポイントします。http://myserver.com:8888

E.3.2 リスナーおよび仮想ディレクトリの作成

リスナーおよび仮想ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Server(OAS)のWelcomeページ(http://myserver.com:8888など)で、「OAS Manager」をクリックします。

  2. OAS Managerのナビゲーション・ツリーで、Webサイト・アイコンの横の「+」アイコンをクリックします。

  3. HTTPリスナー」アイコンをクリックします。

  4. リスナーの追加フォームを表示するには、「追加」アイコンをクリックします。

  5. リスナーの追加フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「ノードの選択」フィールドで、マシン名を指定します。

    2. 適用」をクリックします。Oracle Application Server(OAS)は、追加フォームを表示します。

  6. 追加フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「リスナー名」フィールドで、新規リスナー名を指定します。リスナー名は一意である必要があり、英数字で6文字以内です。

    2. 「ポート番号」フィールドに、Webリスナーが接続を受け付けるTCP/IPポートを指定します。すでに他のプログラムに割り当てられているポート番号を除いた、1〜65535の番号を選択できます。ポート1〜1023にアクセスするには、ルート権限でWebリスナー・プロセスを実行する必要があります(「ユーザーID」および「グループID」のフィールドを参照してください)。

    3. 送信」をクリックします。

    4. 確認フォームで、「OK」をクリックします。

  7. 次の手順を実行することにより、ディレクトリ・フォームを表示します。

    1. ナビゲーション・ツリーを更新するには、[Shift]キーを押し、「再読み込み」をクリックします。

    2. ノードを拡張するために、HTTPリスナーの横の「+」アイコンをクリックします。

    3. ノードを拡張するために、新規リスナーの横の「+」アイコンをクリックします。

    4. ディレクトリ・フォームを表示するために、「ディレクトリ」アイコンをクリックします。

  8. 仮想ディレクトリを作成するには、ディレクトリ・フォームを使用します。
    仮想ディレクトリ  物理ディレクトリ  説明 

    /forms60java 

    %ORACLE_HOME%\forms60\java 

    Forms .jarファイル 

    /dev60html 

    %ORACLE_HOME%\tools\web60\html 

    Formsを実行する初期のHTMLファイル 

    /dev60cgi 

    %ORACLE_HOME%\tools\web60\cgi 

    CGI実行可能ファイル 

    /jinitiator 

    %ORACLE_HOME%\jinit\doc 

    JInitiator(ダウンロード用) 

    /dev60temp 

    %ORACLE_HOME%\tools\web60\temp 

    Formsテンポラリ・ファイル 

    1. 「ファイルシステム・ディレクトリ」フィールドで、表示ディレクトリ・パスを指定します。

    2. 「フラグ」フィールドで、フラグ値を指定します。

    3. 「仮想ディレクトリ」フィールドで、仮想ディレクトリを指定します。

    4. 適用」をクリックします。

    5. 確認フォームで、「OK」をクリックします。

E.3.3 Forms Webカートリッジの作成

Forms Webカートリッジを作成するには、次の手順を実行します。

Oracle Application Server(OAS)のWelcomeページで、次の手順を実行します。

    1. OAS Manager」をクリックします。

    2. OAS Managerのナビゲーション・ツリーで、Webサイト・アイコンの横の「+」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーション」アイコンをクリックします。

    4. アプリケーションの追加フォームを表示するには、「追加」アイコンをクリックします。

アプリケーションの追加フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「アプリケーション・タイプ」フィールドで、C Webを指定します。

    2. 適用」をクリックします。

追加フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「アプリケーション名」フィールドで、アプリケーション名を指定します。

    2. 表示名フィールドで、表示名を指定します。

    3. 「アプリケーションのバージョン」フィールドで、バージョン・ナンバーを指定します。

    4. 適用」をクリックします。

    5. 成功ダイアログで、「このアプリケーションにカートリッジ追加」をクリックします。

Webカートリッジ追加フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「カートリッジ名」フィールドで、カートリッジ名を入力します。Forms60Cartridge

    2. 「表示名」フィールドで、カートリッジ名を入力します。Forms60Cartridge

    3. 「カートリッジ共有オブジェクト」フィールドで、共有オブジェクト・ファイル(IFWEBC60.DLL)の位置を指定します。たとえば、次のように入力します。

       D:\ORANT\BIN\IFWEBC60.DLL 
      
      
    4. 「カートリッジのエントリ・ポイント」フィールドで、次のように入力します。form_entry

    5. 適用」をクリックします。

    6. ナビゲーション・ツリーを更新するには、[Shift]キーをクリックしてから、「再読み込み」をクリックします。

アプリケーション構成プロパティを設定するには、次の手順を実行します。

    1. ナビゲータで該当するツリー・ノードを拡張し、アプリケーションの構成フォルダに移動します。

    2. 構成フォルダ内で、「Webパラメータ」をクリックします。

    3. リスナー・リスト・フィールドで、リスナーを指定します。

    4. 適用」をクリックします。

カートリッジ構成プロパティを設定するには、次の手順を実行します。

    1. ナビゲータで該当するツリー・ノードを拡張し、アプリケーションのカートリッジ構成フォルダに移動します。

    2. カートリッジ構成フォルダ内で、「カートリッジ・パラメータ」をクリックします。

    3. 次のパラメータおよび値を入力します(パラメータ名では大文字と小文字が区別されます)。

パラメータ  必須/任意  パラメータ値 

ベースHTML 

必須 

実行時にカートリッジによってアクセスされるベースHTMLファイルの表示ディレクトリ・パスおよびファイル名。baseHTMLパラメータを定義する場合、仮想ディレクトリ位置を指定しないでください。実行時に、Forms Serverは新規HTMLファイルを動的に作成するために、アプリケーション・カートリッジ設定、URLおよびベースHTMLファイルを使用します。 

HTMLデリミタ 

必須 

変数名のデリミタ。デフォルトで%になります。 

codebase 

必須 

表示ディレクトリ%ORACLE_HOME%\forms60\javaをポイントするように定義した仮想ディレクトリ。アーカイブ時に与えられるパスおよびコードはこのURLに関係しています。 

code 

必須 

コード・パラメータは削除や変更をしないでください。常に次の値にします。oracle.forms.engine.Main 

connectMode 

HTTPおよびHTTPS接続では必須;ソケット接続では任意 

Forms Serverで使用する接続プロトコルのタイプをクライアントに指定します。有効な値はソケット、httpおよびhttpsです。デフォルトはソケットです。 

アーカイブ 

任意 

あらかじめロードする、カンマで区切ったアーカイブ・ファイルのリスト。絶対パスでない場合はcodebaseからの相対パス。 

serverApp 

任意 

アプリケーションのクラス名がある場合に、デフォルトを置き換えます。アプリケーション固有のフォント・マッピングの作成およびアイコン・パスの設定には、アプリケーション・クラスを使用します。 

MetricsDomainName 

任意 

ロード・バランス用。Load Balancer Clientサーバー・マシンのドメインを指定します。これは、LEASTLOADEDHOSTパラメータとともに使用するロード・バランス・パラメータです。HTMLファイルでは、metricsDomainNameパラメータはLEASTLOADEDHOSTパラメータの直後にある必要があります。たとえば、次のようになります。ARCHIVE="%LEASTLOADEDHOST%metricsDomainName%/forms60java" 

MetricsServerHost 

任意 

ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 

MetricsServerPort 

任意 

ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 

MetricsServerErrorURL 

任意 

ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 

MetricsTimeout 

任意 

ロード・バランス用。E.6.1項「ロード・バランスのカートリッジの構成」参照。 

    1. 適用」をクリックします。

    2. 成功ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

    3. カートリッジ構成フォルダ内で、「チューニング」をクリックします。

    4. 「起動インスタンス」フィールドで、次のように入力します。 100

    5. 適用」をクリックします。

    6. 成功ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

E.4 ベースHTMLファイルの構成

Webで使用可能なアプリケーションを最初に起動する場合(アプリケーションのURLへのリンクをクリックすることにより)、HTMLファイルがアプリケーション・サーバーからユーザーのWebブラウザにダウンロードされます。この初期HTMLファイルはベースHTMLファイルと呼ばれます。このファイルには、選択されたアプリケーションをWeb上で実行するために必要なすべてのタグ、パラメータおよびパラメータ値が含まれています。

カートリッジの実装を使用する場合、ベースHTMLファイルは動的に作成されます。実行時にForms Serverは次のソースからの情報をマージして、新規HTMLファイルを動的に作成します。

新規(動的に作成された)HTMLファイルは、ユーザーのWebブラウザにダウンロードされます。

ベースHTMLファイルを作成する最も簡単な方法は、提供されたテンプレート・ファイルのいずれかを変更することです。%FORSM60%\serverディレクトリの次のテンプレートが使用できます。

ベースHTMLファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションのベースHTMLファイルを作成するために、base.htmまたはbasejinit.htmテンプレート・ファイルをコピーします。このテンプレートは%FORSM60%\serverディレクトリにあります。

  2. テンプレート・ファイルを開き、order.htmなどに改名します。

注意:

カートリッジのベースHTMLファイルを作成する場合、ベースHTMLファイル名はbaseHTMLカートリッジ・パラメータ内で定義したファイルの名前と一致している必要があります。

  1. 必要に応じてパラメータを変更します。次の表には、パラメータが含まれています。詳細はE.4.1項「使用方法」を参照してください。

注意:

base.htmまたはbasejinit.htmファイル内で提供されるパラメータ・タグを使用しない場合は、タグをファイルから削除します。

パラメータ  必須/任意  パラメータ値 

MetricsDomainName 

カートリッジ・ロード・バランスの場合のみ必須 

ロード・バランス用。Load Balancer Clientサーバー・マシンのドメインを指定します。これは、LEASTLOADEDHOSTパラメータとともに使用するロード・バランス・パラメータです。HTMLファイルでは、metricsDomainNameパラメータはLEASTLOADEDHOSTパラメータの直後にある必要があります。たとえば、次のようになります。ARCHIVE="%LEASTLOADEDHOST%metricsDomainName%/forms60java" 

LEASTLOADEDHOST 

カートリッジ・ロード・バランスの場合のみ必須 

ロード・バランス中、負荷が最小のシステムの名前を持つカートリッジによって、この固定名プレース・ホルダが動的に置換されます。カートリッジは実行時にMetrics Serverからこの情報を取得します。 

標準アプレットまたはオブジェクト・パラメータ 

codebase 

必須 

表示ディレクトリ%ORACLE_HOME%\forms60\javaをポイントするように定義した仮想ディレクトリ。アーカイブ時に与えられるパスおよびコードはこのURLに関係しています。 

code 

必須 

コード・パラメータは削除や変更をしないでください。常に次の値にします。oracle.forms.engine.Main 

connectMode 

HTTPおよびHTTPS接続では必須;ソケット接続では任意 

Forms Serverで使用する接続プロトコルのタイプをクライアントに指定します。有効な値はソケット、httpおよびhttpsです。デフォルトはソケットです。 

アーカイブ 

任意 

あらかじめロードする、カンマで区切ったアーカイブ・ファイルのリスト。絶対パスでない場合はcodebaseからの相対パス。 

Formsアプレット用のパラメータ(PARAMタグ内) 

serverHost 

任意 

Forms Serverのifsrv60.exeを実行するホスト(デフォルトはWebリスナー・マシン)。 

serverPort 

必須 

Forms Serverのifsrv60.exeがリスニングするポート。ほとんどの場合、ポート番号は9000(デフォルト)のままです。 

serverArgs 

必須 

Runform用のコマンド・ラインパラメータ下記のRunformパラメータを参照してください。

forms_paramを有効なForm Builderコマンド・ライン・パラメータで置換します。user_paramを任意の有効なユーザー定義パラメータで置換します。例、<param name="serverArgs" VALUE="module=order.fmx">

注意: 複数のForm Builderコマンド・ラインおよびユーザー定義パラメータを与えることができます。HTMLファイルにディレクトリ・パスを入れるか、FORMS60_PATH環境変数を定義することにより、.FMXファイルの表示ディレクトリ・パスを指定する必要があります。拡張子.FMXは任意です。 

heartBeat 

任意 

このパラメータを使用して、クライアントが稼動中であることを示すためにサーバにパケットを送る頻度を設定します。この整数値は、分単位で定義します。デフォルトは2分です。 

imageBase 

任意 

このパラメータを使用して、アイコンファイルが格納される場所を指定します。次の中から選択します。

  • codeBaseは、アイコン検索パスがJavaクラスを含むディレクトリに対応することを示します。アイコンをJARファイルに格納する場合にこの値を使用します(推奨)。

  • documentBaseは、デフォルトです。Forms Server CGIを使用した配置では、アイコンパスをカスタムアプリケーションファイル中に指定します。

 

registryPath 

任意 

このパラメータを使用して、serverAppパラメータで名前をつけたアプリケーションファイル名が格納されている仮想ディレクトリをリスト表示します。 

webformsTitle 

任意 

このパラメータを使用して、フォームの表示ウィンドウの上端に表れるタイトルを変更します。 

splashScreen 

任意 

アプレットが表示される前に表示する.GIFファイルを指定。スプラッシュなしの場合は「NO」に設定します。デフォルトのスプラッシュを使用する場合は空白のままにします。 

background 

任意 

背景に表示する.GIFファイルを指定。背景なしの場合は「NO」に設定します。デフォルトの背景を使用する場合は空白のままにします。 

clientDPI 

任意 

1インチ当たりのドット数(DPI)を指定し、JVMによって戻されるDPI設定を上書きします。これにより、各プラットフォームのさまざまなDPI設定を管理できます。たとえば、Win32プラットフォームで開発されたフォームは、DPI値の違いにより、UNIXプラットフォーム上では正しく表示されない可能性があります。clientDPIの値には、すべての正の整数を指定できます。Oracleは50から200の整数を使用することをお薦めします。<param name="clientDPI" value="200"> 

separateFrame 

任意 

アプレットを分割フレーム内に表示するかどうかを指定。有効な値: TrueまたはFalse。 

lookAndFeel 

任意 

アプリケーションのルック・アンド・フィールを指定。有効な値: OracleまたはGeneric(Windows 95のルック・アンド・フィール)。 

colorScheme 

任意 

アプリケーションの配色を指定。有効な値: Teal、Titanium、Red、Khaki、Blue、OliveまたはPurple。

注意: lookAndFeelがGenericに設定されている場合、colorSchemeは無視されます。 

ランフォーム・パラメータ(serverArgsパラメータ) 

MODULE 

必須 

Formのモジュール名(任意でパスを含みます)。 

USERID 

任意 

scott/tiger@ORA8などのログイン文字列 

ユーザー定義パラメータ 

任意 

任意の名前/値のペア。 

  1. 新規ベースHTMLファイルをWebサーバー上のディレクトリに配置します。新規ファイルは、仮想ディレクトリに対応する表示ディレクトリに配置する必要があります。たとえば、c:\orant\webhtmlに対応する/webhtml/という仮想ディレクトリを定義した場合、新規ファイルをc:\orant\webhtmlに配置する必要があります。

E.4.1 使用方法

E.5 Forms Serverの構成

初期構成設定をOracle Installerによって変更する場合、次の項の作業を実行する必要があります。

E.5.1 環境変数の構成

この項では環境変数のカスタマイズの方法について説明します。Oracle Installerは、インストール・プロセス中にForms Server環境変数を自動的に設定します。変更が必要な場合はこれらの変数をカスタマイズできます。環境変数は次のとおりです。

環境変数  デフォルト値と説明 

FORMS60_PATH 

\%ORACLE_HOME%\tools\web60\temp

実行するFormを検索するときに、Formsが検索するパスを指定します。 

FORMS60_OUTPUT 

\%ORACLE_HOME%\tools\web60\temp

生成したレポート・ファイルを格納するアプリケーション・サーバー上の物理ディレクトリ。Reportsを使用していない場合は、この環境変数は必要ありません。詳細は、7.5.2項「レポートの実行」 を参照してください。 

FORMS60_MAPPING 

/dev60temp

FORMS60_OUTPUT変数で定義された物理ディレクトリを指す仮想ディレクトリ。Reportsを使用していない場合は、この環境変数は必要ありません。詳細は、7.5.2項「レポートの実行」 を参照してください。 

FORMS60_MESSAGE_ENCRYPTION 

TRUE

環境変数はRC4 40ビットの暗号化機能を使用して、Formsメッセージを暗号化します。ソケットおよびHTTP通信モードにのみ適用されます。デフォルトの設定で、通信は暗号化されます。 

FORMS60_WALLET 

\%ORACLE_HOME\forms60\wallet

HTTPS通信モードのみに使用されます。詳細は 5.5項「HTTPS接続モード設定の追加ステップ」 を参照してください。 

FORMS60_HTTPS_NEGOTIATE_DOWN 

FALSE

HTTPS通信モードのみに使用されます。詳細は 5.5項「HTTPS接続モード設定の追加ステップ」 を参照してください。 

注意:

FORMS60_MAPPING環境変数によって設定された仮想ディレクトリは、FORMS60_OUTPUT環境変数によって設定された物理ディレクトリに対応している必要があります

E.5.1.1 NTでの環境変数のカスタマイズ

NTで環境変数をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. レジストリ・エディタを起動します。

    1. タスクバーから、「スタートファイル名を指定して実行」を選択します。

    2. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスに次を入力します。regedit

    3. OK」をクリックします。

  2. レジストリ・エディタで、HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREORACLEにナビゲートします。

  3. 環境変数の場所を指定します。たとえば、FORMS60_PATHをハイライトします。

    1. 編集変更」を選択します。レジストリ・エディタにより「文字列の編集」ダイアログ・ボックスが開かれます。

    2. 環境変数の新しい値を入力します。

    3. OK」をクリックします。

E.5.1.2 UNIXでの環境変数のカスタマイズ

UNIX上では、環境変数をコマンド・シェルで定義します。たとえば次のようにします。

FORMS60_PATH=/%ORACLE_HOME%/tools/web60/temp
FORMS60_OUTPUT=/%ORACLE_HOME%/tools/web60/temp
FORMS60_MAPPING=/dev60temp
FORMS60_MESSAGE_ENCRYPTION=TRUE

E.5.2 NTでのForms Server起動パラメータの変更

Oracle Installerを使用してNT上にForms Serverをインストールするとき、Forms ServerはNTサービスの1つとして設定され、特別に指定しない限り、再起動すると自動的に開始されます。

注意:

Oracle Enterprise Manager (OEM)を使用している場合は、NTサービスとして実行するコンポーネントを設定しないでください。

Oracle Installerを使用する場合、Forms Serverが常に初期構成の状態で起動されるように、ポートおよびモードなどインストール中に入力したすべてのForms Serverパラメータがレジストリに保存されます。

Oracle Installerカスタム・インストール・オプションを使用する場合、すべてのForms Serverパラメータがデフォルト値に設定され、レジストリに保存されます。

いずれの場合も、次のいずれかを実行することにより、起動パラメータを変更できます。

E.5.2.1 既存のForms Serverサービスに関するレジストリの編集

すべての起動パラメータが次のWindowsレジストリに保存されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE SYSTEM CONTROLSET SERVICES ORACLEFORMSSERVER<SERVICENAME>

Forms Serverの起動パラメータを変更するには、NTサービスのコントロール パネルでサービスを停止し、レジストリのパラメータ設定を編集し、そのレジストリ設定を保存してサービスを再起動します。起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

E.5.2.2 Forms Serverサービスの削除および再インストール

既存のForms Serverサービスを削除し、新規の起動パラメータを使用して再インストールできます。

コマンド・ウィンドウで、次のように入力します。

ifsrv60 -remove <FormsServerServiceNameToBeRemoved>

続いて次を入力します。

ifsrv60 -install <NewFormsServerServiceName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> 
[pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]

起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

サービスが自動的に開始され、以降の起動時に対して"autostart"に設定されます。起動パラメータの設定は次のWindowsレジストリの場所に保存されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE SYSTEM CONTROLSET SERVICES ORACLEFORMSSERVER<SERVICENAME>

E.5.2.3 Forms Serverのテンポラリ・インスタンスの開始

コマンド・ラインからForms Serverのテンポラリ・インスタンスを開始できます。マシンのシャットダウン時に、このインスタンスは終了し、再起動されません。次のように入力します。

ifsrv60 <TemporaryFormsServerName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> 
[pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]

起動パラメータ定義は、E.5.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

注意:

テンポラリ・インスタンスに入力されたパラメータ値は以降の開始時に保存されません。

E.5.3 Forms Server起動パラメータの説明

Forms Server起動時には次のパラメータが使用されます。

E.5.3.1 Portパラメータ

サーバー・プロセスが開始されるポートを決定します。Forms Serverプロセスの開始時にポート番号を指定しないと、デフォルトのポート9000上でプロセスが開始されます。サーバー・プロセスを開始するポート番号は、アプリケーションのHTMLファイル、構成パラメータまたはURLに指定するserverPort番号と一致する必要があります。

E.5.3.2 Modeパラメータ

Forms Serverを、ソケット・モード(ソケットの直接接続を使用)、HTTPモード(ファイアウォールを貫通できる)またはHTTPSモード(ファイアウォールを貫通でき、SSL (secure sockets layer)を追加で使用してサーバー認証およびメッセージの暗号化を行う)のいずれかで実行するかを決定します。各モードの詳細は、3.3項「ソケット、HTTPまたはHTTPS」を参照してください。

E.5.3.3 Poolパラメータ

後から使用するユーザーが利用できる、アクティブなスペアの接続数を決定します。たとえば"pool"が5に設定された場合は、5つのアクティブなスペア接続があります。

E.5.3.4 Logパラメータ

パス名およびログ・ファイル名が提供されると、サーバーのログ・ファイルを生成します。例、log=\PathName\LogFileName。

E.6 カートリッジベースのロード・バランスの構成

これを実現するには、Oracle Application Server(OAS)を使用する必要があります。ロード・バランスのカートリッジを構成するには、次のステップを実行します。詳細は次の項を参照してください。

E.6.1 ロード・バランスのカートリッジの構成

ロード・バランスのカートリッジを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Server(OAS)のWelcomeページ(http://myserver.com:8888など)で、「OAS Manager」をクリックします。

  2. OAS Managerのナビゲーション・ツリーで、Webサイト・アイコンの横の「+」アイコンをクリックします。

  3. 「アプリケーション」アイコンの横の「+」アイコンをクリックします。

  4. 次の手順を実行することにより、ロード・バランスのカートリッジ構成プロパティを設定します。

    1. ナビゲータで該当するツリー・ノードを拡張し、アプリケーションのカートリッジ構成フォルダに移動します。

    2. カートリッジ構成フォルダ内で、「カートリッジ・パラメータ」をクリックします。

    3. 次のパラメータおよび値を入力してから、「適用」をクリックします。

パラメータ  パラメータ値 

MetricsServerHost 

Metrics Serverが実行されているホスト(システム)の名前を入力します。例: system1.company.com 

MetricsServerPort 

負荷が最小のシステムのカートリッジからMetrics Serverがリクエストを受信するポート番号を入力します。このパラメータ値は、Forms Serverの値とは異なる必要があります。例: 70000

注意:デフォルトでは、Forms Serverはポート9000で受信します。 

MetricsServerErrorURL 

Metrics Serverが負荷が最小のシステムの名前にMetricsTimeout期間内に応答しない場合、Web Clientを指示するURLを入力します。URLを使用して次のことが行えます。(*)他のホストのFormsカートリッジをポイントします。これにより、自動的にリクエストが発行されます。例: http://altsys.company.com/web_cart?module=inv&userid=clerk@stock&deptid=90 (*)Webサーバー上の静的または動的なHTMLページをポイントします。Metrics Serverがダウンし、ロード・バランスが使用できない場合、このページを使用してヘルプおよび指示をユーザーに提供できます。例: http://altsys.company.com/apps_html/help.html 

MetricsDomainName 

Metrics Clientサーバー・マシンのドメイン名を入力します。たとえば、次のように入力します。.us.oracle.com

注意:各Metrics Clientは同じドメインにある必要があります。 

MetricsTimeout 

(任意で)Metrics Serverに負荷が最小のシステム名のリクエストを行う際にFormsカートリッジが使用する、タイムアウト値(秒)を入力します。カートリッジはこの時間内に応答を受信しない場合、HTMLファイル内の%LEASTLOADEDHOST%エントリをMetricsServerErrorURL値に置換します。MetricsTimeoutパラメータは任意です。指定しない場合、デフォルト値は30秒です。例: 35 

注意:

Load Balancer ServerのバックアップとしてLoad Balancerクライアントの使用を計画している場合、Load Balancerクライアントのこれらの構成ステップを実行する必要もあります。計画していない場合は、Load Balancer Serverのこれらのステップのみ実行する必要があります。

E.6.2 Load Balancer Serverのインストール

Windows NTの場合:

NTサービスとしてLoad Balancer Serverをインストールするには、プロンプトに対して、d2ls60 -installと入力します。

注意:

Load Balancer Serverサービスを取り除くには、d2ls60 -removeと入力します。

UNIXの場合:

Load Balancer Serverがデーモンとして実行されます。インストールは必要ありません。UNIXでは、Load Balancer Server実行ファイル名はd2ls60です。

注意:

Oracle Installerを使用してLoad Balancer Serverをインストールし、NTサービスを作成する-installを使用する場合、d2ls60は起動パラメータを受け入れ保存します。このサービスは再度パラメータを与えなくても、手動または自動起動で起動できます。Oracle Installerはこれを使用し、正しい起動パラメータを使用してサービスを作成します。

E.6.3 Load Balancerクライアントのインストール

Windows NTの場合:

各Load BalancerクライアントをNTサービスとしてインストールするには、各システムで次のコマンドを実行します。d2lc60 -install

注意:

Load Balancerクライアントサービスを取り除くには、次のように入力します。d2lc60 -remove

UNIXの場合:

Load Balancerクライアントがデーモンとして実行されます。インストールは必要ありません。UNIXでは、Load Balancerクライアント実行ファイル名はd2lc60です。

E.6.4 Load Balancer Serverの起動

Windows NTの場合:

  1. 「スタート」「設定」「コントロール・パネル」をクリックします。

  2. サービス」をダブルクリックします。

  3. Oracle_Load_Balancer_60_Server」を選択します。

  4. 次の起動パラメータの値を入力します。

    MetricsClientToServerPort# MetricsServerToCartridgePort# max_no_MetricsClients Trace
    
    
    
    

  1. スタート」をクリックして、サービスを起動します。

UNIXの場合:

次のコマンドを入力します。

d2ls60 MetricsClientToServerPort# MetricsServerToCartridgePort# max_no_
MetricsClients trace

E.6.5 Load Balancerクライアントの起動

Windows NTの場合:

  1. 「スタート」「設定」「コントロール・パネル」をクリックします。

  2. サービス」をダブルクリックします。

  3. Oracle_Load_Balancer_60_Client」を選択します。

  4. 次の起動パラメータの値を入力します。

    d2lc60 MetricsServerHostName MetricsClientToServerPort# MetricsClientLocalPort# 
    ScaleFactor 
    
    
    
    

  1. スタート」をクリックして、サービスを起動します。

UNIXの場合:

UNIXで実行される各Load Balancerクライアントを起動するには、次のコマンドを入力します。

d2lc60 MetricsServerHostName MetricsClientToServerPort# MetricsClientLocalPort# 
ScaleFactor

E.6.6 HTTPD/Webリスナーの各Load Balancerクライアントシステム
での起動

未署名のアプレット(デフォルト)を実行する場合、Oracle Application Server(OAS)のHTTPDリスナーを各Load Balancerクライアントでインストールおよび構成する必要があります。これにより、Javaクラス・ファイルをユーザーのブラウザにダウンロードできます。

HTTPD/Webリスナーを各Load Balancerクライアントシステムで起動するには、次の手順を実行します。

  1. HTTPDリスナーを各Load Balancerクライアントシステムにインストールします。HTTPDリスナーのLoad Balancerクライアントへのインストールの詳細はOASのドキュメントを参照してください。

  2. 各HTTPDリスナーを構成します。

    1. OASホームページ(http://myserver.com:8888など)で、「Web Application Server Manager」をクリックします。

    2. Oracle Webリスナー」をクリックします。

    3. 「Oracle Webリスナー拡張構成」ページを表示するには、「構成」(WEBSVRの横)をクリックします。

    4. ディレクトリ」(左フレーム内)をクリックします。

    5. 「ファイルシステム・ディレクトリ」フィールドで、%ORACLE_HOME%\forms60\java\と入力します。

    6. 「仮想ディレクトリ」フィールドで、次のように入力します。/forms_code/

    7. リスナーの変更」をクリックします。

注意:

/forms_code/パラメータは、ベースHTMLファイル内またはカートリッジ内で定義されたcodebaseパラメータに対応しています。/forms_code/を仮想ディレクトリ名として指定しなかった場合、/forms_code/を仮想ディレクトリ名に置換する必要があります。

  1. HTTPDリスナーを起動します。

    1. リスナー」(ページの一番下)をクリックします。

    2. WEBSVRリスナーを停止するには、「停止」をクリックします。

    3. WEBSVRリスナーを再起動するには、「起動」をクリックします。

各クライアントでのHTTPD/Webリスナーの構成および起動の詳細はOASのドキュメントを参照してください。

注意:

OASの完全バージョンを各Load Balancerクライアントシステムにインストールする必要はありません。HTTPDリスナーのみインストールする必要があります。


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