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この章では、Forms Serverのロード・バランスに関する考慮事項について説明します。ロード・バランスにより、中間層マシンのプール(サーバー・ファーム)をメンテナンスし、これらのマシン間におけるサーバー・トラフィックの負荷のバランスをとります。ロード・バランスは、CGIのサポートにより任意のWebサーバーで実行できるCGI実行可能ファイルを使用してインプリメントされます。
この章は、次のトピックに関する情報が含まれています。
ロード・バランスの設定に必要な用語を示します。
多くの場合、プライマリ・ノードはセカンダリ・ノードとしても動作します(たとえば、Forms Serverをインストールして実行している場合)。
注意:
Load Balancer ServerおよびLoad Balancerクライアントは、Windows NTではサービスとして、UNIX上ではデーモンとしてインプリメントされます。
次に示す図12-1およびステップでは、CGI-bin実行可能ファイルでロード・バランスを使用する場合に発生するイベントについて説明します。
Load Balancer Serverが使用できない場合、ステップ3で、Forms CGI-bin実行可能ファイルは最小負荷システムに関する情報を取得できません。そのかわり、Forms CGI-binは、ユーザーのブラウザをMetricsServerErrorURLパラメータで指定したURLに再送信します。再送信はユーザーから見えないため、ユーザーは再送信が行われていることを知る必要はありません。
Forms Server リリース6iが提供するCGI-bin実行可能ファイルを使用してロード・バランスをインプリメントできます。CGI-binロード・バランスにより、導入済みForms Serverで任意の汎用Webサーバーを使用できます。
次に示す項と第5章「Forms Serverの構成」の情報を使用して、ロード・バランスを設定します。
Oracle Installerの「実行環境のインストール」オプションを使用して、CGI-binベースのロード・バランスをインストールおよび構成することをお薦めします。「実行環境のインストール」オプションは、次のことを実行します。
必要に応じて、Oracle Installerを使用するときはいつでも構成を更新できます。
注意:ロード・バランスされる各マシンでロード・バランス・コンポーネントをインストールおよび構成する必要があります。
ロード・バランスを構成するには、次の手順に従います。
D:\SETUP.EXE
複数のマシンの構成には次の3つのタイプがあります。
Oracle Installerは次のコンポーネントをインストールします。
12.4.2.1項「Load Balancer Serverパラメータ」で説明する情報を提供する必要があります。
インストールが完了したら、dev6iconfig.txtテキストに書き込まれた追加の構成ステップを、12.4.3.1項「dev6iconfig.txt」の説明にしたがって完了します。
このオプションでは、12.4.1.1項「Developer Runtimeのないプライマリ・ノードのインストール」で説明されているすべてのものおよびForms Server (Forms Applet Jar FilesとForms Java Class Support Filesを含む)をインストールします。
12.4.2.1項「Load Balancer Serverパラメータ」および12.4.2.3項「Forms Serverパラメータ」で説明する情報を提供する必要があります。
インストールが完了したら、dev6iconfig.txtテキストに書き込まれた追加の構成ステップを、12.4.3.1項「dev6iconfig.txt」の説明にしたがって完了します。
Oracle Installerは次のコンポーネントをインストールします。
12.4.2.2項「Load Balancerクライアントパラメータ」および12.4.2.3項「Forms Serverパラメータ」で説明する情報を提供する必要があります。
インストールが完了したら、dev6iconfig.txtテキストに書き込まれた追加の構成ステップを、12.4.3.1項「dev6iconfig.txt」の説明にしたがって完了します。
複数マシンの構成中、Oracle Installerは次のロード・バランス構成情報についてプロンプトを表示します。
構成が完了したら、12.4.2.4項「構成の最終チェック」の説明にしたがって、最終チェックを実行します。
このダイアログ・ボックスは、Forms Load Balancer Serverで使用されるポート番号についてプロンプトを表示します。
Load Balancer Serverのデータ・ポート値は、すべての Load Balancerクライアントのデータ・ポート値に合致する必要があります。
デフォルト値を受け入れるか、Load Balancer Serverの起動パラメータ値を変更できます。この値は、ポートが別のプログラムによってすでに使用されている場合のみ変更します。
Oracle Installerで、Load Balancer Serverをインストールするときは常に、インストールの終わりにformsweb.cfgファイルの更新が行われます(これは、Forms CGI実行可能ファイルにすべての必須情報が含まれているか確認するために行われます)。更新内容は次のとおりです。
ドメイン名が名前の解決のためにネットワークで必須の場合、ドメイン名をserverHostパラメータに追加する必要があります。たとえば、serverHost=%LeastLoadedHost%.jp.oracle.comとなります。
formsweb.cfgファイルの詳細は、12.4.3.2項「formsweb.cfg」を参照してください。また、5.4.1.1項「formsweb.cfgファイル内のパラメータ」も参照してください。
「Load Balancer Clientパラメータ」ダイアログ・ボックスは、Forms Load Balancerクライアントで使用されるホスト名とポート番号を表示します。
各Load Balancerクライアントのデータ・ポート値は、Load Balancer Serverのデータ・ポート値に合致する必要があります。
デフォルト値を受け入れるか、Load Balancerクライアントの起動パラメータ値を変更できます。このポート番号は、別のプログラムによって使用されている場合のみ変更します。
このダイアログ・ボックスは、Forms Serverで使用されるポートおよびプロトコルを表示します。
ロード・バランス化されるすべてのForms Serverには、同じForms Serverポート値が必要です。
注意:
インストール・プロセス中に入力したパラメータ値は、次のWindowsレジストリの場所へ保存されます。
Oracle Installerで、Forms Serverをインストールするときは常に、インストールの終わりにformsweb.cfgファイルの更新が行われます(これは、Forms CGI実行可能ファイルにすべての必須情報が含まれているか確認するために行われます)。更新内容は次のとおりです。
formsweb.cfgファイルの詳細は、12.4.3.2項「formsweb.cfg」を参照してください。また、5.4.1.1項「formsweb.cfgファイル内のパラメータ」も参照してください。
次の点を確認します。
12.4.2項「ロード・バランス構成のためのOracle Installerダイアログ・ボックス」で説明されているように、Oracle Installerが構成パラメータを表示した後に、Installerは次のファイルを自動で生成します。これらのファイルは、\<ORACLE_HOME>\orainst and \<FORMS60>\serverディレクトリに配置されます。
これらのファイルの詳細は、次の項で説明します。
このテキスト・ファイルには、システムの構成を完了するために、Oracle Installerが実行する手順およびユーザーが実行する必要がある手順の状態が記載されています。このファイルは、\<ORACLE_HOME>\orainstディレクトリに置かれます。
ファイルを開いて、そのファイルに記載されている指示に従います。[情報]とマークされている項目は、Oracle Installerがユーザー用に構成した事項です。[アクション]とマークされている項目は、構成を完了するために必要な事項です。たとえば、WebDBリスナー以外のリスナーを使用することにした場合、[アクション]項目を受信し、仮想パスを指定してリスナー構成を完了します。
このファイルは、<FORMS60>\serverディレクトリに置かれます。このファイルの例は、5.4.1項「formsweb.cfg」を参照してください。また、5.4.1.1項「formsweb.cfgファイル内のパラメータ」も参照してください。このファイルには、12.4.2項「ロード・バランス構成のためのOracle Installerダイアログ・ボックス」で構成した多くのロード・バランスパラメータの設定が記載されています。
dev6iconfig.txtファイルで変更するように指示されない限り、formsweb.cfgファイルを変更する必要はありません。
base.htmおよびbasejini.htmファイルは、インストールおよび構成が完了した後、<FORMS60>\serverディレクトリに書き込まれます。これらのファイルの例は、5.4.2項「base.htmおよびbasejini.htm」を参照してください。これらのファイルには、FMXファイルを実行するために必要な情報が記載されています。
注意:Oracle Installerは、<FORMS60>\serverディレクトリ内の同じ名前の既存ファイルを上書きします。
注意:
base.htmおよびbasejini.htmファイルは変更しないことをお薦めします。かわりに、そのファイルをコピーして改名し、formsweb.cfgファイル内のbaseHTMLパラメータの値を、作成したファイル名に変更します。
Load Balancer ServerおよびLoad Balancerクライアントを手動で起動(および構成パラメータを変更)できます。
注意:次のプロシージャには管理者権限が必要です。また、構成変更を有効にするためにはそのプロセスを停止して再起動する必要があります。
Windows NTでは、Load Balancer Serverは通常サービスとして実行されます。次のように、異なる起動パラメータを使って、サービスを手動で再作成および再起動できます。
d2ls60 -remove Oracle_Load_Balancer_60_Server d2ls60 -install -autostart Oracle_Load_Balancer_60_Server <dataPort> <requestPort> [<maxNumClients>] [<traceLevel>]注意:
名前Oracle_Load_Balancer_60_Serverは、インストール・プロセス中に作成されたサービスの名前ですが、任意のサービス名を使用できます。
Windows NTでは、Load Balancer Clientは通常サービスとして実行されます。次のように、異なる起動パラメータを使って、サービスを手動で再作成および再起動できます。
d2lc60 -remove Oracle_Load_Balancer_60_Client d2lc60 -install -autostart Oracle_Load_Balancer_60_Client <MetricServerhost Name> <RemotePort> 0 [<ScaleFactor> <ProcessName>]注意:
名前Oracle_Load_Balancer_60_Clientは、インストール・プロセス中に作成されたサービスの名前ですが、任意のサービス名を使用することができます。
この項では、Load Balancer Serverトレース・メッセージの形式について説明します。
トレースを開始するには、Load Balancer Serverを再起動してトレース・オプションを指定します。詳細は 12.4.4項「Load Balancer ServerとLoad Balancer Clientの起動」 を参照してください。
トレース・レベル1には次のヘッダーが含まれます。
HOSTNAME: neko.us.oracle.com IP ADDRESS: 144.25.83.146 Data port number: 1234 Request port number: 1235 Maximum number of clients: 10 Trace level: 2
トレース・レベル2では、メッセージはD2LCクライアントから次の形式で提供されます。各フィールドの記述は次のとおりです。
D:000 144.25.83.92:1236 922541864 1 2 45 3 [cogito] | | | | | | | | | |^
| | | | | | | | |Packet type recv'd
^^^
| | | | | | | |Client index
^^^^^^^^^^^^
| | | | | | |D2LC IP Address
^^^^
| | | | | |D2LC Port number
^^^^^^^^^
| | | | |Time msg recv'd
^
| | | |Scale factor
^
| | |Sequence number
^^
| |Number of processes
^
|Last selected
^
D2LC Hostname
トレース・ログの各フィールドの記述は次のとおりです。
次に、2つのサーバー構成のサンプルのトレース・ファイルを示します。Formsvr1はD2LクライアントとD2Lサーバーを実行します。Formsvr2はD2Lクライアントを実行します。
HOSTNAME: formsvr1.us.oracle.com IP ADDRESS: 144.25.87.101 Data port number: 1234 Request port number: 1235 Maximum number of clients: 10 Trace level: 2 D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 2 0 0 [formsvr1] D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 3 43 0 [formsvr1] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 2 0 0 [formsvr2] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 3 43 0 [formsvr2] S:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 3 44 1 [formsvr1] D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 4 45 1 [formsvr1] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 4 45 0 [formsvr2] S:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 4 46 2 [formsvr2] D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 5 45 1 [formsvr1] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 5 45 2 [formsvr2] S:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 5 46 3 [formsvr1] D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 6 47 3 [formsvr1] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 6 47 2 [formsvr2] S:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 6 48 4 [formsvr2] D:000 144.25.87.101:1000 925260387 1 7 47 3 [formsvr1] D:001 144.25.87.102:1001 925260388 1 7 47 4 [formsvr2]
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