Forms Server for Windows and UNIX
Formsアプリケーション Web利用ガイド
リリース6i

J00496-01

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目次

索引

13
Oracle Enterprise Manager Formsの
サポート

13.1 概要

この章では、Formsとともに使用するOracle Enterprise Manager(OEM)のインストールと構成の方法について説明します。OEMの特徴と機能についても説明します。OEMは、グラフィカルなJavaコンソール、管理サーバー、エージェント、およびOracle製品を管理するための統合されたシステム管理プラットフォームを提供するツールから構成されるシステム管理ツールです。

この章には、次の項が含まれています。

詳細なOEMドキュメントは、次のマニュアルに記載されています。

13.2 OEMを使用する理由

OEM Forms管理者インタフェースには、次の基本機能があります。

13.3 OEMコンポーネント

Forms Serverを管理するためには、次の3つのOEMコンポーネントをインストールする必要があります。

13.4 Formsとともに使用するOEMコンポーネントのインストールと構成

OEM Management Server(OMS)、OEMコンソールおよびOEMエージェントソフトウェアは、Forms OEM CD-ROMに入っています。OEMエージェントソフトウェアは、Oracle Forms Developer Server 6iのCD-ROMにも入っています。

注意:

OEMを使用する場合は、Forms ServerコンポーネントをNTサービスとして設定しないでください。

13.4.1 NTでのOMSのインストール

OMSをNT上にインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Forms OEM CD-ROM上のsetup.batファイルをダブル・クリックします。

  2. 表示されるダイアログ・ボックスで、2番目のラジオ・ボタンを選択してOEMコンソールとOMSをインストールします。

  3. ダイアログ・ボックスで、OMSをインストールする新規ORACLE_HOMEディレクトリの名前を入力します。

  4. 次のオプションを選択します。「標準」インストール

  5. 次に、4つのConfiguration Assistantダイアログ・ボックスの1つが表示されます。最初のダイアログ・ボックスでは、データベースへのアクセスに必要なユーザー名とパスワードを入力します。入力するユーザーには、表を作成できるなどのシステム権限が必要です。

  6. Configuration Assistantの第2のダイアログ・ボックスでは、dev2000srv-pcとmanagerなどのユーザー名とパスワードを入力することによって、リポジトリ・ユーザーを作成します。

  7. Configuration Assistantの第3のダイアログ・ボックスでは、デフォルトを使用します。

  8. Configuration Assistantの第4のダイアログ・ボックスでは、「完了」を選択してリポジトリを作成します。

13.4.2 NT上のOEMでのFormsサポートの構成

FormsとOMSをインストールした後で、次の操作を実行します。次のステップを実行している間は、OMSサービスを実行しないでください。

  1. ディレクトリを$ORACLE_HOME\sysman\adminに変更します。

  2. 次のように入力します。

    regvif  <RepositoryUser>/<RepositoryUserPassword>@<OMS Repository>
    

このコマンドによって、Forms レジストリがOMSリポジトリにインストールされます。たとえば、次のように入力します。
regvif dev2000srv-pc/manager@dev2000srv-pc

  • システム権限を持つログインを使用して、データベースに接続します。

  • "createOEMFormsUser.sql"スクリプトを実行して、OEMリポジトリ内のForms固有データをサポートするOEM Formsユーザーを作成します。(このスクリプトを変更して、デフォルトの表領域や割当て制限などを追加できます。ただし、ユーザー名とパスワードをスクリプトで変更することはできません。)

  • OEM Formsユーザーとしてデータベースに接続します。(そのユーザー名とパスワードで実行したSQLスクリプトを参照してください。)

  • "createOEMFormsTables.sql"スクリプトを実行して、OEMリポジトリ内に必要な表を作成します。

  • net80/adminの下のOMS Oracleホームに、TNSエントリを作成します。OEMコンソールを実行しようとしているマシン上のtnsnames.oraファイルに、OEMリポジトリのデータベース名が存在している必要があります。

    13.4.3 OMSサービスの開始とOEMコンソールへの接続

    OMSサービスの開始とOEMコンソールへの接続の手順は、次のとおりです。

    1. NTサービス・コントロール・パネルから、OEM Managementサービスを開始します。

    2. Consoleに接続する手順は、次のとおりです。

      1. スタートプログラムORACLE_HOMEOEMOEMコンソール」を選択します。

      2. デフォルトのユーザー名sysmanとパスワードoem_tempを使用します。新しいパスワードを作成するようにプロンプトが表示されます。

    13.4.4 Forms ServerマシンへのOEMエージェントのインストール

    OEMエージェント8.0.6は、Forms Developer 6iインストレーションの一環として、ORACLE_HOMEディレクトリにインストールされます。エージェント 8.0.6がインストールされていることを確認するには、NTサービス・コントロール・パネルにOracleエージェント60エントリがあり、ORACLE_HOMEディレクトリにagentbinディレクトリが存在している必要があります。または、エージェント 8.1.5をForms OEM CDからインストールできます。

    OEMエージェントをインストールする手順は、次のとおりです。

    1. Forms OEM CD-ROM上のsetup.batファイルをダブル・クリックします。

    2. 表示されるダイアログ・ボックスで、3番目のラジオ・ボタンを選択してOEMエージェントをインストールします。

    3. ダイアログ・ボックスで、エージェント・ソフトウェアをインストールするORACLE_HOMEディレクトリの名前を入力します。

      • エージェントバージョン8.1.5をインストールする場合は、エージェントをOEMのORACLE_HOMEディレクトリにインストールできます。

      • エージェントバージョン8.0.6をインストールする場合は、エージェントをForms ServerのORACLE_HOMEディレクトリにインストールできます。

    4. 次のオプションを選択します。

      • NetServiceNameこれは、OMSがインストールされるマシン名です。たとえば、oradevdemo2-pcなどです。

      • プロトコルTCP/IP (インターネット・プロトコル)

      • プロトコル設定データベースが置かれているOMSマシンのホスト名。たとえば、oradevdemo2-pc.us.oracle.comなどです。

      • ポート番号データベースが置かれているマシンのポート番号。

      • サービスOracle 8iリリース8.0またはそれ以前を選択し、サービス名またはSIDを入力します。

    5. テスト」を選択して、OMSマシン上のデータベースへの接続をチェックします。

    6. 完了」を選択します。

    7. NTサービス・コントロール・パネルから、OEMエージェントを開始します。

    13.5 OEMコンソールからのForms Serverの管理

    既存のForms Listenerは、OEMから管理できません。最初に、OEMコンソールからForms Listenerを作成する必要があります。

    13.5.1 ノードの検索

    OEMでリモートのForms Serverマシンを管理するには、そのマシンの場所を探す必要があります。場所を探す手順は、次のとおりです。

    1. OEMコンソールで、メニューから「ノードの検出」を選択します。

    2. ノード名を入力します。たとえば、dev2000srv-pcと入力します。

    13.5.2 リモートForms Serverのオペレーティング・システム(NT)での管理ユーザーの作成

    OMSは、リモート・マシンのオペレーティング・システム上の管理ユーザーを通して、リモートのForms Serverマシンを管理します。この管理ユーザーには、"バッチ・ジョブとしてログオン"ユーザー権利が必要です。管理ユーザーを作成する手順は、次のとおりです。

    1. NTに管理ユーザーとしてログオンします。

    2. NTで、「スタートプログラム管理ツールユーザー・マネージャ」を選択します。

    3. ユーザー名を選択します。

    4. 「原則」メニューから、「ユーザーの権利」を選択します。

    5. 「ユーザー権利の原則」ダイアログ・ボックスで、「高度なユーザー権利の表示」チェックボックスを選択します。

    6. 「権利」ドロップダウン・リストから、「バッチ・ジョブとしてログオン」を選択します。

    7. OK」を選択します。

    13.5.3 OEMコンソールでの管理ユーザーの資格証明の入力

    OEMコンソールで管理ユーザーの資格証明を入力する手順は、次のとおりです。

    1. OEMコンソールを開始します。

    2. 「システム」メニューから、「作業環境」を選択します。

    3. 優先接続情報リスト」タブを選択します。

    4. 「サービス名」列で、管理するリモートForms Serverマシンの名前を検索します。サービス・タイプがノードの行を選択してください。

    5. 13.5.2項「リモートForms Serverのオペレーティング・システム(NT)での管理ユーザーの作成」で作成した管理ユーザーの名前とパスワードを入力します。

    13.5.4 OEMコンソールからのForms Runtimeインスタンスの表示

    OEMコンソールからForms Runtimeインスタンスを表示する手順は、次のとおりです。

    1. OEMコンソールで、「Developer Server」、「 Forms_Listeners_<RemoteMachineName>」を選択します。

    2. マウスの右ボタンをクリックして、「ランタイム・プロセスのリスト」を選択します。

    13.6 OEMメニュー・オプション

    次のメニュー・オプションは、Forms Listener、Forms Server、Load Balancer ServereおよびLoad Balancer Clientの管理に使用できます。

    13.6.1 Forms Listenerグループの制御

    マウスの右ボタンで表示されるメニューで使用可能なコマンドは、次のとおりです。

    13.6.2 Forms Listenerインスタンスの制御

    マウスの右ボタンで表示されるメニューで使用可能なコマンドは、次のとおりです。

    13.6.3 「ランタイム・プロセス・リスト」ウィンドウ

    このウィンドウは、ある特定のノード上の現在のForms Runtimeプロセスをすべて示す表タイプのリストです。各行が1つのRuntimeプロセスを表します。次のフィールドが表示されます。

    13.6.4 Forms Runtimeプロセスの制御

    マウスの右ボタンで表示されるメニューで使用可能なコマンドは、次のとおりです。

    13.6.5 Load Balancer Serverグループの制御

    マウスの右ボタンで表示されるメニューで使用可能なコマンドは、次のとおりです。

    Load Balancer Serverは、Metrics Serverとも呼ばれています。

    13.6.6 Load Balance Serverインスタンスの制御

    マウスの右ボタンで表示されるメニューで使用可能なコマンドは、次のとおりです。

    Load Balancer Serverは、Metrics Serverとも呼ばれています。

    13.6.7 Load Balancer Clientグループの制御

    コマンドは、Load Balancer Serverのオブジェクト・タイプとまったく同じです。サポートされるパラメータは、次のとおりです。

    <Master Server host name> <Remote port> <Local port> <Scale Factor>

    Load Balancer Clientは、Metrics Clientとも呼ばれています。

    13.6.8 Load Balancer Clientインスタンスの制御

    コマンドは、Load Balancer Serverのオブジェクト・インスタンスとまったく同じです。

    Load Balancer Clientは、Metrics Clientとも呼ばれています。

    13.6.9 監視機能

    イベントは、OEMコンソールのイベント管理画面にリストされます。これらのイベントは、OEMで登録または登録解除することによって、オンまたはオフにできます。イベントが作成されてOEMに登録されると、OEMはイベントが発生したときに、システム管理者に通知するか、回復処理を実行できます。

    次のイベントを登録できます。

    注意:

    回復処理は、回復処理を使用するイベントをスケジュールする前にスケジュールする必要があります。


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