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この章では、Webで利用できるFormsアプリケーションの設計に関するガイドラインとヒントを示します。次の項が含まれています。
Web配置アプリケーションの設計について一般的なガイドラインを次に示します。
Webで利用できるFormsアプリケーションの設計に関するヒントを示します。これらは次の項で詳細に説明します。
(Oracleが提供するテンプレートを変更して)ユーザー独自のHTMLファイル・テンプレートを作成することを検討してください。ユーザー独自のテンプレートを作成すると、標準のForms Clientアプレット・パラメータおよびパラメータ値をテンプレートに直接に指定することができます。作成したテンプレートには、標準テキスト、ブラウザ・ウィンドウ・タイトル、またはイメージ(会社のロゴなど)を挿入でき、これらはWebで使用できるフォームを実行するときに参照できる、最初のWebページに表示されます。標準パラメータ、値、および追加のテキストまたはイメージを追加すると、特定のアプリケーションのテンプレートをカスタマイズするために必要な作業量を減らすことができます。テキスト、イメージ、またはウィンドウ・タイトルを追加するには、テンプレートHTMLファイルに適切なタグを挿入します。
Webに追加のアプリケーションを配置するときは、Webで使用できるさまざまなアプリケーションに対して1つにまとまったメニューを提供するために、単一のHTMLページを作成するようにしてください。このアプローチにより、利用または削除するすべてのアプリケーションのURLをブロードキャストする手間が省けます。使用できるアプリケーションの登録を変更する場合は、Webメニュー上のリンクが列挙されている箇所を変更します。このことで、ユーザーはメニューURLに接続して、使用できるアプリケーションのリストから選択できるようになります。
Forms Serverは、Oracle Designer(32ビット、リリース1.3.2以降)で生成したフォームをサポートします。標準のOracle Designerのフォーム生成・テンプレート(ofg4pc1t.fmbおよびofg4pc2t.fmb)を使用してフォーム定義とメニュー定義を生成する場合、Forms Serverを使用して.FMXおよび.MMXファイルをコンパイルし、ただちにWeb上でアプリケーションを実行できます。
ユーザーがWeb上でForm Builderアプリケーションを操作する場合に発生するネットワーク・ラウンドトリップ数を減らすためには、アプリケーションにおける次のForm Builder機能の一部またはすべてを削除する必要があります。
アプリケーションに表示されるイメージ項目と背景イメージの数を可能な限り減らします。アプリケーション・ユーザーに対してイメージが表示されるたびに、イメージはアプリケーション・サーバーからユーザーのWebブラウザにダウンロードする必要があります。
Webアプリケーションで会社のロゴを表示する場合には、アプリケーションの起動時にダウンロードされるHTMLファイルに会社のロゴ・イメージを含めてください。会社のロゴを背景イメージとしてアプリケーションに挿入するかわりにこれを行ってください。会社ロゴを背景イメージとして指定した場合データベースまたはファイルシステムから検索して、ユーザーのマシンにダウンロードするトラフィックが繰返し発生します。
すべてのプラットフォーム間でサポートされているフォントは、あまり有りません。たとえば、Sans SerifはMicrosoft Windowsアプリケーションで一般的に使用されていますが、UNIXでは使用できません。フォントがプラットフォームで使用できない場合、Form Builderは類似したフォントの使用を試みます。このため、Web上で利用するフォームを設計するときには、必ず次に示すフォント・ガイドラインに従ってください。
実行時に、Forms ServerはフォームのフォントをJava等価フォントに対応づけします。次に、JAVAは配置プラットフォームに定義済みのフォントでフォントを表します。フォームのフォントをJava等価フォントに変換するために、JavaはRegistry.datと呼ばれるファイル内の別名リストを使用します。次の表は、Javaフォントと主要な配置プラットフォーム上の等価フォントの一覧です。
Form Builderフォント別名表を用いてフォーム上のフォントをJavaフォントに対応付けする際に対応付けできないフォントについては、Javaは自動的にJavaフォントを割り当てます。
この項では、アイコンとイメージのデフォルト・ディレクトリおよび検索パスの指定方法を説明します。
Web上にFormsアプリケーションを配置する場合、(アイコン・ボタン、メニュー、またはウィンドウに指定した)ICO形式のアイコン・ファイルは使用しません。Webを介して接続できるファイル形式は、GIFまたはJPGファイルのみです(GIFがデフォルト形式です)。
デフォルトでは、アイコンはHTMLファイルを含むディレクトリ、DocumentBaseディレクトリにあります。アイコンを別のディレクトリに格納する場合は、アプリケーション・ファイルを作成して、アイコン・ファイルを常駐させる仮想ディレクトリおよび使用するファイル形式(GIFまたはJPG)を指定する必要があります。このアプリケーション・ファイルはHTMLファイルで参照する必要があります。
カスタム・アプリケーション・ファイルを作成するには、次の手順に従います。
HTMLファイルでアプリケーション・ファイルを参照するには、次の手順に従います。
formsweb.cfgファイルまたはHTMLファイルで、serverAppパラメータの値を変更し、値をアプリケーション・ファイルのディレクトリおよび名前に設定します。
<PARAM NAME="serverApp" VALUE="/appfile/myapp">
(絶対パスの場合)
または
<PARAM NAME="serverApp" VALUE="appfile/myapp">
(CodeBaseディレクトリに関連する相対パスの場合)
アプリケーションをWebで実行する場合、(接続中に表示される)スプラッシュ画面イメージおよびバックグラウンド・イメージ・ファイルを指定するための機能が必要です。
これらのイメージは、次に示すようにHTMLファイルまたはformsweb.cfgファイルで定義します。
<PARAM NAME="splashScreen" VALUE="splash.gif"> <PARAM NAME="background" VALUE="back.gif">
スプラッシュ画面およびバックグラウンド・イメージ・ファイルのデフォルト・ディレクトリは、ベースHTMLファイルが含まれているDocumentBaseディレクトリ内にあります。
(スプラッシュ画面またはバックグラウンドの)アイコンまたはイメージを使用するたびに、HTTPリクエストがWebサーバーに送信されます。クライアントとサーバー間のHTTPラウンドトリップ数を減らすには、Javaアーカイブ(JAR)ファイルにアイコンおよびイメージを格納するための機能が必要です。この方法を使用すると、JARファイルをダウンロードするのに、1回のHTTPラウンドトリップのみで済みます。
SunSoft JDKには、jarと呼ばれる実行可能ファイルが含まれています。このユーティリティを使用すると、Javaアーカイブ内にファイルを格納できます。詳細は、www.java.sun.comを参照してください。
例:
jar -cvf myjar.jar Splash.gif Back.gif icon1.gif
このコマンドにより、myjar.jarと呼ばれる単一のJARファイルに3つのファイル(Splash.gif、Back.gif、icon1.gif)が格納されます。
アイコンおよびイメージのデフォルトの検索パスはDocumentBaseに関連します。ただし、それらのファイルを格納するためにJARファイルを使用する場合は、検索パスは、Javaアプレットを含むディレクトリ、CodeBaseディレクトリに関連する必要があります。
JARファイルを使用してアイコンおよびイメージを格納する場合は、検索パスが、基本のHTMLファイルでimageBaseパラメータを使用しているCodeBaseに関連するよう指定する必要があります。
このパラメータは次の2つの異なる値が指定可能です。
この例では、アイコンを含むJARファイルを使用して、検索がCodeBaseの相対パスになるように指定します。パラメータ"imageBase"を設定していない場合は、検索はDocumentBaseに関連し、アイコンはJARファイルから検索されません。
例:
<PARAM NAME="archive" VALUE="icons.jar">
<PARAM NAME="imageBase" VALUE="CodeBase">
アイコンおよびイメージの検索パスは次の内容によって異なります。
Forms Serverでは、指定した内容に応じてアイコンを検索します。この例では、次のように仮定します。
デフォルトの検索パスはDocumentBaseディレクトリに関連します。この場合、imageBaseパラメータを指定する必要はありません。
次に示すように、基本のHTMLファイルでimageBase=CodeBaseパラメータを使用して、JARファイル内でのアイコンおよびイメージの検索を可能にします。
グラフィックまたはレポートをWebで使用できるフォームから起動するには、RUN_PRODUCTビルトイン・サブプログラムを使用します。
Webで使用できるフォームでRUN_PRODUCTをコールして、グラフィック・アプリケーションを表示する場合、特別な環境変数を設定する必要はありません。
RUN_PRODUCTを使用してWeb上で実行中のフォームからレポートを実行するには、次に示す3つの環境変数を設定する必要があります。
Windows NTでは、レジストリ内で環境変数を定義します。UNIXでは、コマンド・シェル内で環境変数を定義します。環境変数設定の詳細は、付録C「AppletViewer」を参照してください。
前述の環境変数を設定すると、Web上で実行中のフォームがRUN_PRODUCTをコールしてレポートを起動する場合に、次の順序で自動的に発生します。
レポートの出力形式がSCREENまたはPREVIEWの場合は、次のようになります。
レポートの出力形式がFILEの場合は、次のようになります。
Webに配置するフォームを作成するときは、Formsの機能には、Webに配置されると異なる動作をする場合や、あるいはまったく動作しない場合があるということに注意してください。表7-5には、フォームの機能を一覧表示しています。機能がWebでサポートされているかどうか、またその機能に関するガイドラインやメモが記載されています。
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