Forms Server for Windows and UNIX
Formsアプリケーション Web利用ガイド
リリース6i

J00496-01

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C
AppletViewer

C.1 概要

この付録では、Oracle JInitiatorのかわりに使用するAppletViewerについて説明します。AppletViewerは、JDKコンポーネントであり、クライアント・マシンがForms Server上で実行されるアプリケーションを表示するために使用するOracleサポート製品です。アップグレード・バージョンは、Forms Developer Webサイトからダウンロードできます。

注意:

AppletViewerはWindows 95およびWindows NT 4.0でのみサポートされています。

C.2 AppletViewerでのアプリケーション実行

AppletViewerでアプリケーションを実行するには、次のステップを実行する必要があります。

AppletViewerでアプリケーションを実行している場合、AppletViewerはURLの表示リクエスト(たとえば、web.showDocumentおよびRUN_PRODUCT)を無視します。この場合、この章のC.3.1項「シグネチャを登録することによるFormsアプレットの信頼」で後述する方法で、Formsアプレットを信頼するためのプロセスを実行する必要があります。

C.2.1 AppletViewerを使用したアプリケーション実行準備

AppletViewer内でアプリケーション実行の準備を行うには、AppletViewerをダウンロード可能にして、ユーザーにAppletViewerをクライアント・マシンにインストールする必要があることを通知します。次のことを実行します。

  1. JDK_DOWNLOAD.HTMをカスタマイズします。

    JDK_DOWNLOAD.HTMは、ユーザーがAppletViewerをダウンロードできるテンプレートHTMLファイルです。

  1. JDK.EXEをWebサーバーにコピーします。

    JDK.EXEは、JDK_DOWNLOAD.HTM内で指定された位置にコピーする必要があります。

  1. JDK_DOWNLOAD.HTMをWebサーバーにコピーします。

    JDK_DOWNLOAD.HTMは、JDK_DOWNLOAD.HTM内で指定された位置にコピーする必要があります。

C.2.2 clientBrowserパラメータのベースHTMLファイルへの追加

clientBrowserパラメータを使用するには、指定アプリケーションを実行するシステム・コールを発行するためのセキュリティ権限を持つ必要があります。通常、Javaクラス・ファイルをロードする場合、Formsアプレットは信頼されないので、このようなシステム・コールは発行できません。ただし、Formsアプレットが信頼される場合、これらのコールを発行できます。次のいずれかを満たす場合、Formsアプレットは信頼されていると判断されます。

これらのHTMLファイルの例では、マシンにシグネチャを登録することでFormsアプレットを信頼していると仮定しています。また、Forms Javaクラス・ファイルをローカルにインストールすることでFormsアプレットを信頼した場合、F60ALL.JARファイルをダウンロードする必要はありません。したがって、ARCHIVE="/.../f60all.jar"アプレット・タグをHTMLファイルから削除します。

C.2.3 clientBrowserパラメータの設定

clientBrowserパラメータを設定するには、次のいずれかを実行します。

clientBrowserパラメータをHTMLファイルに追加します。

このオプションでは、ブラウザの表示パスがHTMLファイルにハードコードされているため、すべてのクライアントがブラウザ実行ファイルを同じ表示ディレクトリにインストールしていると仮定しています。例:

<APPLET CODEBASE="/forms60code/" 
     CODE="oracle.forms.engine.Main" 
     ARCHIVE="/forms60code/f60all.jar" 
     HEIGHT=480 
     WIDTH=640> 
     <PARAM NAME="serverArgs" VALUE="module=start.fmx userid=scott/tiger"> 
     <PARAM NAME="clientBrowser"
     VALUE="c:\programfiles\netscape\communicator\program\netscape.exe"> 
</APPLET> 

clientBrowserパラメータをHTMLファイルに追加し、各クライアントにJDK_SETUP.BATファイルを変更させます。

このオプションは、クライアントがブラウザ実行ファイルを異なる表示ディレクトリにインストールしている可能性がある場合に最適です。ただし、すべてのクライアントが同じブラウザを使用していると仮定しています。HTMLファイルの一例を次に示します。

<APPLET CODEBASE="/forms60code/" 
     CODE="oracle.forms.engine.Main" 
     ARCHIVE="/forms60code/f60all.jar" 
     HEIGHT=480 
     WIDTH=640> 
     <PARAM NAME="serverArgs" VALUE="module=start.fmx userid=scott/tiger"> 
     <PARAM NAME="clientBrowser" VALUE="netscape"> 
</APPLET> 

次に、JDK_SETUP.BATの一例を示します。

     SET CLASSPATH=C:\ORANT\JDK1.1\JDK\LIB\CLASSES.ZIP 
     PATH C:\PROGRAM FILES\NETSCAPE\COMMUNICATOR\PROGRAM; 
     C:\ORANT\JDK1.1\JDK\BIN;%PATH% 

C.3 Formsアプレット・シグネチャの登録

クライアント・マシンはシグネチャを使用して、有効かつ信頼されたエンティティ(署名者)からファイルがダウンロードされていることを確認できます。これにより、クライアント・マシンは不正行為またはJavaアーカイブ(JAR)ファイルの誤動作から自身を保護できます。クライアントがJARファイルを妥当性チェックするには、クライアント・マシンにそのファイルのシグネチャが登録されていることが必要です。Javakeyは、JARファイルのデジタル・シグネチャを生成するためのSun Microsystemsのコマンド・ライン・ツールです。

Formsアプレット自体は署名済みJARファイルです。Formsアプレット・シグネチャを登録するには2つのオプションがあります。次のいずれかを選択します。

C.3.1 シグネチャを登録することによるFormsアプレットの信頼

シグネチャを登録することにより、Formsアプレットを信頼するには、次の手順を実行します。

  1. Forms Developer認証をクライアント・マシン上の\ORACLE_HOME\FORMS60\JAVAにコピーします。

    この認証はDev.x509という名前のファイルです。このファイルは、サーバー上の\ORACLE_HOME\FORMS60\JAVAにあります。

  1. DOSコマンド・プロンプトをオープンし、\ORACLE_HOME\FORMS60\JAVAにナビゲートします。

  2. 次のように入力します。javakey -c Developer true

    このコマンドは、認証提供者の正確な名前を使用して、クライアントの認証データベース上でAppletViewerの信頼された認証を作成します。

  1. [Enter]キーを押します。

  2. javakey -ic Developer Dev.x509と入力します。

    このコマンドは、Dev.x509認証をクライアントのJDK認証データベースにインポートし、この認証をステップ3で作成された信頼された認証に関連付けます。

  1. [Enter]キーを押します。

C.3.2 Forms Javaクラス・ファイルをローカルにインストールすることによるFormsアプレットの信頼

Javaクラス・ファイルをローカルにインストールすることによりFormsアプレットを信頼するには、次の手順を実行します。

  1. \ORACLE_HOME\FORMS60\JAVAディレクトリをクライアント・マシン上の新規ディレクトリにコピーします。

    このディレクトリは正確にコピーし、ディレクトリ構造は絶対に変更しないでください。

  1. 次のようにして、ORACLE_HOMEディレクトリのJDK_SETUP.BATを変更します。

    1. テキスト・エディタでJDK_SETUP.BATをオープンします。

    2. 新規ディレクトリを参照するために、CLASSPATH環境変数を変更します。

    3. 変更をJDK_SETUP.BATに保存します。

C.4 ユーザーへの指示

アプリケーションをAppletViewer内から実行するには、次のステップを実行します。

C.4.1 AppletViewerのインストール

AppletViewerをインストールするには、Oracle Installerを使用してJDK AppletViewerをインストールします。

  1. 起動しているWindowsアプリケーションをすべて終了します。

  2. タスクバーから、「スタートファイル名を指定して実行」を選択します。

  3. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログに次のように入力します(「D:」は実際のCD-ROMドライブの文字に置き換えます)。D:\setup.exe。続いて「OK」をクリックします。

  4. 「Oracleインストール設定」ダイアログ・ボックスで、会社名およびORACLE_HOMEディレクトリのデフォルト値をチェックします。

  5. 「Oracle Forms Server」をクリックします。

  6. カスタム」をクリックします。

  7. 「使用可能な製品」リストから、「JDK AppletViewer」を選択します。

  8. 「インストール」をクリックします。

C.4.2 AppletViewerの実行

AppletViewerを実行するには、次の手順を実行します。

  1. DOSコマンドで、AppletViewer実行ファイル(appletviewer.exe)に移動します。

  2. ホスト名、HTMLファイル仮想ディレクトリおよびHTMLファイルを指定して、AppletViewer実行ファイルを実行します。

    たとえば、次のように入力します。appletviewer http://myhost.com/web_html/start.html

  1. [Enter]キーを押します。

C.4.3 AppletViewer内からのWebブラウザ起動

WebブラウザをAppletViewer内から起動するには、次の手順を実行します。

  1. 次の2つのメソッドのいずれかを使用して、Formsを信頼します。

    • Formsアプレット・シグネチャを登録する。

    • Forms Javaクラス・ファイルをローカルにインストールする。

  2. clientBrowserパラメータをベースHTMLファイルに追加します。


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