Forms Server for Windows and UNIX
Formsアプリケーション Web利用ガイド
リリース6i

J00496-01

戻る次へ

目次

索引

D
Oracle Installerリファレンス

D.1 概要

Oracleでは、Forms Serverのインストール作業が単純化されています。急いで行いたい構成の決定が自動的に行われます。

この付録では、Forms Serverのインストール中に提供される多くのインストール・オプションについて説明します。また、Webへの配置に必要なソフトウェアのインストールに関する推奨事項についても説明します。

この付録には、次の項目に関する情報が含まれています。

D.2 デフォルト・インストール・オプション

次の項では、Forms Serverのインストール中に表示されるOracle Installerオプションを一覧表示し、説明します。

D.2.1 Oracle Toolsのインストール・オプション

どの製品をインストールしますか?

推奨事項: Oracle Forms Serverを選択します。

Oracle Forms Developerを使用して、フォーム・アプリケーションを作成し、実行環境でテストを行うことが出来ます。それには、Forms Serverの限定バージョンが含まれます。

Oracle Forms Serverを使用すると、3層環境でアプリケーションを使うことができます。

D.2.2 Forms Serverインストール・オプション

インストールの種類を選択してください。

推奨事項: Web配置用のコンポーネントをインストールするには、「標準」を選択します。

標準」を選択すると、適切で実行可能な製品コンポーネントが自動的にインストールされます。製品をはじめてお使いになる場合は、これを選択してください。

カスタム」は、複雑なインストール方法で、製品知識を必要とします。高度な制御が必要で、製品コンポーネントをよくご存知の場合のみ、このオプションを選択してください。

D.2.3 実行環境のインストール・オプション

実行する実行環境のインストールの種類を選択してください。

推奨事項: Web配置用Forms Server」を選択します。

クライアント・サーバー配置用ランタイムは、通常クライアント・サーバーアーキテクチャで使用されるランタイムツールをインストールします。マシンはWindowsクライアント・マシンとして機能します。

インストールされる製品は次のとおりです。

1) Oracle Forms Runtime

2) Oracle Graphics Runtime & Chart Wizard

3) Oracle Net8 Client

4) SQL*Plus

5) リリース・ノート

6) Information Navigator

7) Oracle Installer

Web配置用Forms Server」は、1台以上のマシン上で、WebアプリケーションとしてOracle Developerアプリケーションを実行するために必要なコンポーネントをインストールし、構成します。今回のインストレーションを1台のマシン構成にするか、ロード・バランスを使用する複数マシン構成の一部にするかの選択肢が表示されます。

D.2.4 Forms Serverのインストール

サーバーの種類を選択してください。

推奨事項: 単一マシン構成」を選択します。

Forms Serverを正しくインストールし、構成するには、1台のマシンのみにインストールするのか、複数のマシン上にインストールするのかを認識する必要があります。

単一マシン構成: Forms Serverを1台のマシンのみにインストールする場合に選択します。

複数マシン構成の一部: スケーラビリティを向上させるためにForms Serverを複数マシン構成の一部としてインストールする場合に選択します。プライマリ・ノードとセカンダリ・ノードについて追加情報が表示されます。

D.2.5 複数マシン構成

このマシンのノードの種類を選択してください。

推奨事項: 最初にマシンにインストールする場合、「プライマリ・ノード」を選択します。以降のすべてのインストールについては、「セカンダリ・ノード」をクリックします。

複数のマシンがある場合、1台のマシンを「プライマリ・ノード」として実行します。このマシンではWebリスナーが実行され、Formsアプリケーションを実行するためにすべてのURLリクエストが受信され処理されます。各リクエストは、アプリケーションが実際に実行されるマシンに転送されます。

これは「セカンダリ・ノード」または、Forms Developerランタイムが利用可能な場合の「プライマリ・ノード」自身で処理されます。

プライマリ・ノード:このマシンでWebリスナーを実行し、Forms Developerアプリケーションを実行するためのWeb URLリクエストの受信と処理を行う場合、このオプションを選択します。

セカンダリ・ノード:プライマリ・ノードの指示にしたがって、このマシンでForms Developerアプリケーションを実行する場合、このオプションを選択します。

各オプションでインストールされるコンポーネントは次のとおりです。

プライマリ・ノード:

1) Forms Web CGI

2) Forms Java support files

3) Oracle Net8 Client

5) ダウンロード用JInitiator

5) Load Balancer Server

6) セカンダリ・ノードのすべてのコンポーネント(オプション)

セカンダリ・ノード:

1) Forms ServerおよびWebランタイム

2) Load Balancer Client

3) Oracle Net8 Client

4) Oracle Installer

5) Release Notes

6) Graphics Chart Wizard

7) Graphics Runtime

D.2.6 Formsサーバー:プライマリ・ノード

Forms Developerアプリケーションをどこで実行するか選択してください。

推奨事項: セカンダリ・ノードおよびこのプライマリ・ノード上」を選択します。

Formsアプリケーションをこのプライマリ・ノード上で実際に実行する必要はありません。これらを複数マシン(セカンダリ・ノード)構成の他のマシン上でのみ実行するように選択できます。

アプリケーションを実行する場所で利用可能なオプション:

セカンダリ・ノードおよびこのプライマリ・ノード上: このプライマリ・ノード上でOracle Formsアプリケーションを実行する場合、このオプションを選択します。

この場合、Forms ServerおよびLoad Balancer Clientがその他のプライマリ・ノードのコンポーネントとともに、このノード上にインストールされ、構成されます。

セカンダリ・ノード上のみ: このプライマリ・ノード上でアプリケーションを実行しない場合、このオプションを選択します。このマシンが頻繁に使用されるWebサーバーである場合、通常このオプションを選択します。この場合、Forms ServerおよびLoad Balancer Clientは、このノード上にインストールされません。

D.2.7 Webリスナー

Oracle WebDB Listenerをインストールし、構成することができます。また、CGIをサポートする他のWebリスナーを構成し、使用することもできます。

推奨事項: Oracle WebDB Listenerの使用」を選択します。

Oracle FormsアプリケーションをWeb上で実行するには、Webリスナー(HTTPデーモン)が必要です。Oracle Forms Serverでは、CGIをサポートする軽量なリスナーであるOracle WebDB Listenerが提供されるため便利です。また、CGI (Common Gateway Interface)がサポートする他のWebリスナーを使用することもできます。

使用するリスナーの利用可能なオプション:

Oracle WebDB Listenerの使用 WebDB Listenerをインストールし、構成する場合、このオプションを選択します。

他のWebリスナーの使用 すでに他のWebリスナーをインストール済みで、これを使用する場合、またはOracle Application Serverを使用している場合、このオプションを選択します。インストール完了後、Oracle Forms Serverで使用できるように、Webリスナーに仮想パスを構成する必要があります。インストール中に、次に実行する指示が生成されます。

D.2.8 WebDB Listener

Data Access Descriptor(DAD)構成情報を指定します。

ホスト名: [ホスト名.会社名.com]

WebDB Listener Port #: [80]

推奨事項: デフォルトを使用します。

WebDB Listenerの構成情報を入力します。

ホスト名: Listenerをインストールするマシン名を入力します。DOSコマンドプロンプトで、「hostname」と入力すると、ホスト名が分かります。完全なドメイン名を入力するようにしてください。例えば、「ホスト名.会社名.com」のように入力します。

WebDB Listener Port #: WebDB Listenerが、データベースとWebブラウザの間のデータ送信に使用するポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は80です。ほかのアプリケーションが80を使用している場合は、別のポート番号を選択してください。

D.2.9 Forms Serverパラメータ

Forms Serverのパラメータ値を入力してください。

Forms Serverポート: [9000]

プロトコル:

推奨事項: デフォルトを使用します。

Forms Serverのスタートアップ・パラメータ値をそのまま使用するか、変更します。

Forms Serverポート: Forms Serverがフォーム実行のリクエストを受信するTCP/IPポート番号を入力します。デフォルト値が他のプログラムによってすでに使用されている場合のみ、その値を変更する必要があります。

プロトコル: Forms Runtimeエンジンと(ユーザーのWebブラウザで実行される)Forms Javaアプレット間の通信に使用されるメソッドです。通信がファイアウォールを越える必要がある場合のみ、この値をHTTPに変更してください。たとえば、このマシンがファイアウォールの内側にあり、Formsアプリケーションをファイアウォールの外側のユーザーに利用させる必要がある場合、HTTPを選択します。

D.2.10 Load Balancer Serverパラメータ

Forms Load Balancer Serverによって使用されるポート番号を入力してください。

データ・ポート: [9010]

リクエスト・ポート: [9020]

推奨事項: デフォルトを使用します。

Load Balancer Serverのスタートアップ・パラメータ値をそのまま使用するか、変更します。これらはTCP/IPポート番号です。これらの番号のいずれかが、他のプログラムですでに使用されている場合のみ、変更する必要があります。

データ・ポート: (セカンダリ・ノードで実行される)Load Balancer Clientのプロセスからのロード・データを受信するTCP/IPポート番号を入力します。

リクエスト・ポート: Forms Web CGI(またはカートリッジ)によって作成される「負荷が最小のホスト」のリクエストを受信するTCP/IPポート番号を入力します。

D.2.11 Load Balancer Clientパラメータ

プライマリ・ノードの完全なホスト名、およびそのノード上で実行されているLoad Balancer Serverのデータ・ポート番号を入力してください。

データ・ホスト: [ ]

データ・ポート: [9010]

推奨事項: デフォルトを使用します。

Load Balancer Clientのスタートアップ・パラメータ値をそのまま使用するか、変更します。これらはLoad Balancer Serverへの接続方法を指定します。

データ・ホスト: この複数マシン構成のプライマリ・ノード(Load Balancer Serverが実行されるマシン)の完全ホスト名を入力します。

データ・ポート: 負荷データを受信するLoad Balancer ServerのTCP/IPポート番号を入力します。

D.3 構成指示

この項では、特定のコンポーネントのインストール・プロセス中に生成されるメッセージについて説明します。これらのメッセージは、構成指示ファイルに書き込まれます。インストール済みの製品を使用する前に、特定の構成ステップを実行する必要があります。これらのステップの多くは自動的に実行されます。ただし、一部のステップは手動で実行する必要があります。

インストーラは詳細を記述したファイルを生成します。これは%ORACLE_HOME%\orainst\dev6iconfig.txtに入っています。このファイルの内容を見て、要求されている処置を行います。

このファイルには、インストール・プロセスによって自動的に実行される構成ステップ([情報]とマークされている)、および手動で実行する必要がある処置([アクション]とマークされている)の詳細が記述されています。

Oracle WebDB Listenerメッセージ

[アクション] Oracle WebDB Listenerを使用しており、仮想パスが自動的に作成されている状態でのメッセージである場合、変更が反映されるようにリスナーを再起動する必要があります(Windowsの「コントロール・パネル」の「サービス」ツールから実行できます)。

仮想パス・メッセージ(webdb)

[情報] 仮想パス<名>は、WebDB Listenerを使用して、表示パス<physical_path>にマッピングすることにより作成されます。

仮想パス・メッセージ(webdb以外)

[アクション] Webリスナーを使用して、次の仮想パスを構成してください。表示ディレクトリ<dir>の<vpname>

サービス起動メッセージ(NTのみ)

[情報] NTサービス<servicename>が作成され、<componentname>のために起動されています。

プロセス起動メッセージ(UNIXのみ)

[アクション] Forms Developerプロセス起動スクリプト<scriptfilename>に、<componentname>を起動するためのコマンドが書き込まれています。

Reports Server TNSメッセージ

[情報] Net8 <tnsnames.ora>ファイルに、Reports Serverの次のTNS名が定義されています。<TNSname>

Reportsサービス・メッセージ(NTのみ)

[アクション] Reports Multitier Server用に、NTサービスOracle Reports Server [<servername>]が作成されています。これは、このマシン上でレポートを実行する前に、プリンタにアクセスできるNTユーザーが起動する必要があります。

Reports CGIメッセージ

[アクション] Oracle Reports Web CGIおよびカートリッジ: 他のマシン上でレポートを実行する場合、これらのマシン上で実行されるReports Serverを識別するために、Net8 "tnsnames.ora"ファイルにエントリを追加する必要があります。

プライマリ・ノード・インストール・メッセージ

[アクション]このマシンを複数マシン構成のプライマリ・ノードにすることを要求しました。Reports Serverクラスタを使用してOracle Reportsレポートを異なるマシンで実行する場合、CLUSTERCONFIGパラメータをReports Serverの構成ファイルに追加する必要があります。詳細はReports Serverのドキュメントを参照してください。

テスト・フォーム・メッセージ

[情報]標準テスト・フォームまたは選択したフォームを実行するためのインターネット・ショートカットが、Forms Developerプログラム・グループ内に自動的に作成されています。

テスト・レポート・メッセージ

[情報]標準テスト・レポートまたは選択したレポートを実行するためのインターネット・ショートカットが、Forms Developerプログラム・グループ内に自動的に作成されています。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2000 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.

目次

索引