Forms Server for Windows and UNIX
Formsアプリケーション Web利用ガイド
リリース6i

J00496-01

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15
トラブルシューティング・ソリューション

15.1 概要

この章には、Forms Serverのトラブルシューティング・ソリューションに関する情報が次の項に記載されています。

15.2 Forms Serverのステータスのチェック

Forms Serverのステータスをチェックする手順は、次のとおりです。

Microsoft Windows NTの場合:

  1. [Control]+[Alt]+[Delete]を押して、「Windows NTのセキュリティ」ダイアログを表示します。

  2. タスク・マネージャ」を選択します。

  3. タスク・マネージャで、「プロセス」タブをクリックします。

サーバー・プロセスが実行中の場合、タスク・マネージャは、IFSRV60.EXEと呼ばれるプロセスと、IFWEB60.EXEと呼ばれる複数のプロセス(アクティブな接続ごとに1つずつ)を表示します。

UNIXの場合:

UNIXプロンプトでps -ef | grep f60srvmと入力し、[Enter]キーを押します。

プロセスIDのリストが画面に表示されます。Listenerが実行されている場合は、リストにはf60srvmというプロセスと、f60webmプロセスの複数のオカレンスが含まれます。(アクティブな接続ごとに1つのプロセスがあり、poolのデフォルト値が使用されている場合は次のユーザーに備える予備の接続が1つあります。poolが5に設定されている場合は、5つの予備接続があります。)

15.3 Forms Server開始

Forms Serverを開始する手順は、次のとおりです。

Microsoft Windows NT上のサービスとして開始する場合:

既存のForms Serverサービスを削除し、新しい起動パラメータを再インストールできます。

  1. コマンド・ウィンドウで、次のように入力します。

    ifsrv60 -remove <FormsServerServiceNameToBeRemoved>
    
    
  2. 次のように入力します。

    ifsrv60 -install <NewFormsServerServiceName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> 
    [pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]
    
    
  3. [Enter]キーを押します。サーバー・プロセスが、指定されたポート番号で実行を開始します。

起動パラメータ定義は、5.3.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

Microsoft Windows NT上のコンソール・モードで開始する場合:

  1. タスクバーで、「スタートファイル名を指定して実行」を選択します。

  2. 次のように入力します。

    <ORACLE_HOME>\bin\ifsrv60 <FormsServerName> port=<portNum> mode=<socket/http/https> 
    [pool=<numOfRunforms> log=<logfilePath> exe=<RunformexeName>]
    
    
  3. [Enter]キーを押します。サーバー・プロセスが、指定されたポート番号で実行を開始します。

起動パラメータ定義は、5.3.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

UNIXの場合:

  1. UNIXプロンプトで、次のように入力します。

    cd <ORACLE_HOME>/bin.
    
    
  2. [Enter]キーを押します。

  3. 次のように入力します。

    f60srvm port=port_number &
    
    
  4. [Enter]キーを押します。指定されたポート番号で、サーバーが(バックグラウンドで)実行を開始します。

起動パラメータ定義は、5.3.3項「Forms Server起動パラメータの説明」を参照してください。

15.4 Forms Serverプロセスの停止

Forms Serverプロセスを停止する手順は、次のとおりです。

Microsoft Windows NT上のNTサービスとして停止する場合:

  1. コントロール・パネルで、「サービス」を選択します。

  2. Forms Serverプロセスを探し、選択します。

  3. 停止」をクリックします。

Microsoft Windows NT上のコンソール・モードで停止する場合:

  1. Forms Serverのステータスをチェックします。サーバーが実行中の場合、タスク・マネージャは、IFSRV60.EXEと呼ばれるプロセスを表示します。

  2. IFSRV60.EXEを選択し、「プロセスの終了」をクリックします。

UNIXの場合:

  1. Forms Serverのステータスをチェックします。プロセスIDのリストが画面に表示されます。f60srvmプロセスのプロセスIDに注意してください。

  2. UNIXプロンプトで、次のように入力します。

    kill process_ID
    
    
    または、次のように入力します。
    
    kill -g 
    
    
  3. [Enter]キーを押します。

15.5 Forms Serverログの開始

次のようにlogオプションを使用してサーバーを開始すると、Forms Serverはログ・ファイルを作成します。

ifsrv60 -install Forms60Server log=<\PathName\LogFileName> port=<portNum> 
mode=<socket/http/https>

ログには、診断情報が含まれます。

15.6 トラブルシューティングのFAQ

問題  ソリューション 

Web対応のFormsアプリケーションを、Java対応でないWebブラウザで実行できない。 

WebブラウザがJava対応かどうかが不明な場合は、Webブラウザのネットワーク作業環境をチェックします。「Javaを使用可能にする」および「JavaScriptを使用可能にする」チェック・ボックスがチェックされている必要があります。 

Forms Serverを開始しようとすると、エラー・メッセージ"ポート9000にバインドできません"が表示される。 

別のプロセスがポートを使用している可能性があります。そのプロセスは、Forms Serverの別のオカレンスである可能性があります。Forms Serverがまだ実行されていないことをチェックしてください。直前にForms Serverを停止した場合は、ポート9000への既存の接続がリオープンされるまでに1〜2分かかることがあります。 

FormsクライアントがWebブラウザにダウンロードされない。 

Oracle Javaクラス・ファイル(コードベース)をポイントする仮想ディレクトリが定義されていることをチェックします。 

すべての接続データが正しいにもかかわらず、クライアントがサーバーに接続できない。 

サーバーが128ビットの暗号化(ドメスティック・ライセンス)を使用し、クライアントが(エクスポート・ライセンスのもとで40ビットの暗号化を使用しているため)この暗号化をサポートできない場合は、FORMS60_HTTPS_NEGOTIATE_DOWN環境変数をチェックします。この変数がFALSEに設定されている場合は、サーバーはクライアントの接続リクエストを拒否します。必要に応じて、Javaコンソールとサーバー・ログ・ファイル(使用可能な場合)をチェックして、クライアントとサーバーが使用する暗号化のレベルを確認します。 

Forms Serverが、アプリケーションのベースHTMLファイルで渡したユーザーID、パスワードおよびデータベースSIDパラメータ値を無視しているように見える。 

値の前にパラメータ"userid="があることを確認します。例:

userid=scott/tiger@inventory 

Forms Serverが、変数の変更を認識しないように見える。 

Forms Serverを停止し、再起動します。 

セキュリティ・ファイアウォールを使用しているときに、プロキシ・サーバーを使用してファイアウォールの外部にアクセスすると、問題が発生する。 

プロキシが手動構成に設定されていることを確認します。 

HTMLページとアプレットが起動時にダウンロードされ、アプレットが実行を開始するが、他のものは実行されていないように見える。 

次の項目をチェックします。

最初に、Formsクライアントが本当に実行されていることを確認します。実行されている場合は、Webブラウザのステータス・バーに「applet oracle.forms.engine.Mainを実行中」というメッセージが表示されます。

このメッセージが表示されているにもかかわらず、アプリケーションが表示されない場合は、次の項目をチェックします。

1. Forms ServerとWebサーバーが、同じアプリケーション・サーバーにインストールされていることを確認します。現在のJava制限により、これらは同じサーバーにインストールする必要があります。

2. アプリケーションのベースHTMLファイルと構成ファイルをチェックして、.FMXファイルに対して有効なディレクトリ・パスとファイル名が指定されていることを確認します。仮想ディレクトリ・パスではなく、物理ディレクトリ・パスを使用する必要があります。

3. Javaコンソールを表示するようにWebブラウザの作業環境を設定してみます。この設定によって、ランタイムJavaエラー・メッセージを参照できます。 

アプレットがForms Serverに接続できない。 

サーバー上の"mode"設定が、ベースHTMLファイルの"connectionType"と一致していることを確認します。 

ローカル・データベースへの接続で問題が発生する。 

次の原因が考えられます。

* Net8 v2接続文字列を指定していない場合は、エラーが発生します。Forms Serverのランタイム・エンジンは、LOCAL、TWO_TASKなどの型の接続文字列をアクセプトしません。

* Net8 v2接続文字列を使用しているにもかかわらず、データベースに接続できない場合は、Forms Serverが実行されていることを確認します。ほとんどのインストレーションでは、サーバーはリブート後に自動的に再起動されません。

* クライアント・マシンではなくアプリケーション・サーバー上のTNSNAMES.ORAファイルに、有効な接続文字列が必要です。アプリケーション・ロジックは、ユーザーのクライアント・マシンではなくアプリケーション・サーバー上で実行されます。 

CLASSPATH環境変数を変更した後に、予期しない動作が発生する。 

アプリケーション・サーバーまたはユーザーのマシン上でCLASSPATH環境変数の設定を変更すると、予期しない結果が生成される可能性があります。この変数を、Forms Javaクラス・ファイルが存在する場所とオーバーラップするディレクトリに設定すると、ファイル名のオーバーラップの原因となることがあります。 

いくつかの使用されていないプロセスがサーバー上で実行されているように見える。 

Web対応のForm Builderアプリケーションを実行している各ユーザーについて、アプリケーション・サーバー上でForms Serverランタイム・プロセス(Windows上のifweb60.exeとifsrv60、UNIX上のf60webmとf60srvm)が開始することを思い出してください。各ランタイム・プロセスは、ユーザーがアプリケーションを終了したときに終了する必要があります。ユーザーがアプリケーションを正しく終了しないでブラウザを終了すると、プロセスがサーバー上に残ります。アプリケーションを正しく終了するには、メニューまたは[終了/取消し]キー機能を使用してからブラウザを終了する必要があります。 


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