|
|
|
Forms Serverは、インターネット・コンピューティングの利点を最大限に実現するテクノロジを提供します。この章ではForms Serverアーキテクチャの概要から、特にフォームのインターネット上での配信に関する概要を提供します。
Forms Serverは、新規および従来のOracle Formsアプリケーションを、World Wide Web上に配置できるようにする新世代の開発ツールです。アプリケーションは、社内イントラネットや社外のエクストラネットまたはインターネット上に配置できます。
Forms Serverは、Oracle Formsアプリケーションを多層環境に配置するために最適化されたアプリケーションサーバーです。Oracle Developer Serverでは、Webの使用やアクセスが簡単なことを利用し、Webに単なる静的な情報公開メカニズムを超えた、複雑で動的なアプリケーションをサポートできる環境としての機能を与えます。
Forms Serverでは3層のアーキテクチャを使用して、データベース・アプリケーションを配置します。図2-1は、Forms Serverアーキテクチャを構成する3層を示します。
Forms Serverは中間層のアプリケーション・サーバーで、複雑なトランザクション・フォーム・アプリケーションをインターネット上に配置します。開発者はOracle Forms Developerで新規アプリケーションを構築し、Forms Serverを使用してインターネット上に配置できます。また、開発者は従来のクライアント/サーバー型アプリケーションを、そのアプリケーション・コードを変更することなく3層のアーキテクチャに移行することもできます。
Forms Serverは図2-2に示されるように、3つの主要なコンポーネントで構成されます。
ユーザーがWeb上でフォーム・セッションを実行すると、Javaベースの小さなFormsアプレットがアプリケーション・サーバーから動的にダウンロードされて、自動的にJavaクライアント・マシンにキャッシュされます。
Formsアプレットは、Forms Server Runtimeエンジンにユーザー・インタフェースを提供します。拡張可能な最適化Javaアプレットとして、クライアントのWebブラウザのフレームワーク内で操作できます。項目間の移動や、チェックボックスにチェックを付ける処理は対話的に行われ、その際に生成される情報がビジュアルに返されます。アプリケーションの表示のみを行い、特定のアプリケーション・ロジックは含まれません。
フォームのサイズや複雑度にかかわらず、どのフォームに対しても同じJavaアプレット・コードを使用できます。これはWeb上に配置するアプリケーションやフォームごとに、Javaコードを記述する必要がないことを意味します。
Forms ListenerはJavaクライアントと、Forms Server Runtimeプロセス間におけるブローカとして機能します。Javaクライアント・プロセスから接続リクエストを受け取り、Forms Server Runtimeプロセスを開始します。またリスナーはJavaクライアント完了後できるだけ早く接続できるように、実行するエンジンのプールを保持できます。
Forms Runtimeエンジンはアプリケーション・ロジックと処理を管理します。Javaクライアントのためにデータベース接続を保持します。クライアント/サーバー・モードで実行するのに使用されたのと同じフォーム、メニューおよびライブラリ・ファイルを使用します。これまでのクライアント・サーバー資産アプリケーションをインターネット上に配置するのに、アプリケーション・コードの変更は必要ありません。
Forms Runtimeエンジンは2つの役割を果たします。クライアントのブラウザと通信するときは、クライアントからのリクエストを処理するサーバーとして機能します。データベース・サーバーと通信するときは、要求されたデータをデータベース・サーバーに対して問い合せるクライアントとして機能します。
Web上でFormsアプリケーションの実行を開始するには、Java対応のWebブラウザを使用して、URLにアクセスします。Forms Serverに関するプロセス・フロー中に発生する一連のイベントが、図2-3とそれに続く記述で説明されています。
ユーザーがWeb上でFormsアプリケーションを実行するとき、次のイベントが順に起こります。
|
Copyright © 2000 Oracle Corporation. All Rights Reserved. |
|