DEC ODBC Driver Version 2.0 リリースノート Copyright (c) 1993-1994 日本ディジタル イクイップメント(株). All Rights Reserved. このファイルは以下の内容について記述しています。 1. インストレーション 2. インストレーション後の操作について 3. 必要なソフトウェア 4. 機能について 5. V2.0での新機能 6. Microsoft Access(R) ユーザへのお知らせ 7. Powersoft PowerBuilder(TM) ユーザへのお知らせ 1. インストレーション Windows プログラム・マネージャからファイル−実行を選んで インストレーション・ディスクの setup.exe を起動してください。 16ビットのドライバは Microsoft Windows または Microsoft Windows NT で インストールできます。 32ビットのドライバはMicrosoft Windows NT でのみ インストール可能です。 A. 16 ビット DEC ODBC Driver キットでインストールされるファイル DEC の ODBC Driver のファイル: SQRDB.DLL, SQRDBSP.DLL, SQSAPIW.DLL, SQRDB.HLP, SQSAPIW.INI, DECKANJI.DLL Microsoft社のドライバ・マネージャ と Administrator のファイル: ODBC.DLL, ODBCINST.DLL, ODBCCURS.DLL, ODBCADM.EXE, ODBCINST.HLP, ODBCCP32.DLL, ODBC16UT.DLL, ODBC32.DLL, CPN16UT.DLL, CTL3DV2.DLL, ODBC.INI, ODBCINST.INI Netware 用ファイル: NWIPXSPX.DLL, NWNETAPI.DLL B. 32 ビット DEC ODBC Driver キット でインストールされるファイル DEC の ODBC Driver のファイル: DECODBDR.DLL, DECODBSP.DLL, SQSAPI32.DLL, SQRDB.HLP, DECKAN32.DLL, DECODBC.INI, SQSAPI32.INI Microsoft社のドライバ・マネージャ と Administrator のファイル: ODBC32.DLL, ODBCCP32.DLL, ODBCCR32.DLL, ODBC.DLL, ODBCINST.DLL, ODBCAD32.EXE, ODBCINST.HLP, ODBC16GT.DLL, ODBC32GT.DLL, DS16GT.DLL, DS32GT.DLL, CTL3D32.DLL 2. インストレーション後の操作について A. PC上にSQSAPIW.DLL,SQSAPI32.DLL の両方,またはどちらかのファイルが 1世代だけあることを確認してください。 DEC ODBC DriverはSQSAPIW.DLL や SQSAPI32.DLLの 古いバージョンを使用していた場合は動作しません。 B. Microsoft(R) ODBC Administrator を使って,DEC RdbやDEC DBI に対する データソースを定義してから使用してください。 日本語版マイクロソフトODBCドライバ・マネージャをインストールされた ユーザはメインコントロール・パネルにあるODBCというアプリケーション・ アイコンを使用してください。 3. 必要なソフトウェア - Microsoft Windows Version 3.1以降 - Microsoft Windows NT Version 3.1 (Intel のみ) 以降 - Pathworks for DOS Version 4.1 または Pathworks for DOS (TCP/IP) または a WINSOCK compliant TCP/IP または NetWare 3.1 - VMS Version 5.3 以降 - DEC Rdb Version 4.1 以降 - DECnet または DEC TCP/IP または NetWare 3.1 4. 機能について DEC ODBC Driver は ODBC version 2.0,ODBC API の準拠レ ベル1,コアSQL文法をサポートし,SAG CLI に準拠しています。 また,SQLBrowseConnect,SQLSetPos,SQLTablePrivileges, SQLColumnPrivileges を除くほとんどの ODBC API レベル2の関数をサポートしています。 5. V2.0 での新機能 A. DEC ODBC Driver キット には Microsoft ODBC Version 2.0 ドライバ・マネージャ と ユーティリティ が 含まれています。 B. Microsoft ODBC カーソル・ライブラリを使用して スクロールできるカーソルをサポートしています。 C. DEC ODBC Driver は Microsoft ODBC 仕様の version 2.0 を サポートしています。 D. 新しい32 ビットの DEC ODBC Driver for the Microsoft Windows NT オペレーティング・システムが含まれています(Intel のみ)。 現在,サポートされているネットワーク・トランスポートは DECnet とTCP/IP です。 E. DEC SQL ANSI 日時データ型のサポート DATE ANSI, TIMESTAMP, TIME, INTERVAL 注意: 1. ANSI 日時データ型を取り扱うためには, SQL/SERVICES 6.1 を使用する必要があります。 2. スケール 2 の ANSI TIMESTAMP データ型のみがサポートされてい ます。 スケール 0 の ANSI TIME データ型のみがサポートされてい ます。 3. DATE VMS,ANSI 日時データ型の両方を含む表を更新しよう とする場合は,SQL文にパラメータ・マーカを使用してください。 4. ANSI TIMESTAMP や ANSI TIME の列を更新しようとする場合は, SQL文にパラメータ・マーカを使用してください。 5. ユーザが指定した日時データ型の日付の部分に0があると, エラーを 返す ODBC アプリケーションもあります。 この問題を修正する最良の方法は,正しい値の月日に置き換える ことです。これができない場合,もう1つの方法として ドライバに強制的に日時データ型を文字データ型で表現させる方法が あります。このためには,Microsoft ODBC Administrator を使用して データ・ソースを定義する時に DBI Option を4096 に 設定します。 これによって 日時データ型を 文字データ型として表現させることが できます。 INTERVAL データ型は 常に 文字データ型で表現されていることに 注意してください。 F. 下記のODBC スカラ関数が新規にサポートされました。 ABS, CONCAT, DATABASE, IFNULL, LCASE, LEFT, LENGTH, LOCATE, LTRIM, PI, RIGHT, RTRIM, SIGN, SPACE, SUBSTRING, UCASE CURDATE, CURTIME, NOW, HOUR, MINUTE, MONTH, SECOND, YEAR, DAYOFMONTH, DAYOFWEEK, DAYOFYEAR G. 自動コミット処理の強化により,コミット時のネットワークの負荷が減り, アプリケーションを速く処理できるようになりました。 この機能を使うためにはSQL/SERVICES 6.1 を 使用する必要があります。 H. ODBC SQLColumns 関数は 更新可能な属性をODBC result set に 拡張子として返します。詳細は DEC ODBC Driver ヘルプ・ファイルを 参照してください。 6. Microsoft Access(R) ユーザへのお知らせ A. Microsoft Access の "アタッチ..." の速度を向上させるにために MSACCESS.INI ファイルの ODBC セクションで以下の設定を行ってください。 [ODBC] AttachableObjects='TABLE','VIEW' B. DEC Rdb メタデータ(新規索引の作成や表の変更に使用する)の 変更や ODBC Administratorを使用したデータ・ソースの変更などは Microsoft Access で再び "アタッチ..."を行わないと反映されません。 7. Powersoft 社の PowerBuilder(TM) ユーザへのお知らせ A. 以下の行が PBODBxxx.INI ファイルの [Rdb_SYNTAX] セクションに追加される 場合があります (ここで xxx は Powerbuilder のバージョンを示します): AlterForeignKey='ALTER TABLE &TableName ADD CONSTRAINT FOREIGN KEY (&ColumnName[,&ColumnName]...) REFERENCES &RefTableName CONSTRAINT &KeyName' AlterPrimaryKey='ALTER TABLE &TableName ADD CONSTRAINT PRIMARY KEY (&ColumnName[,&ColumnName]...)' CreatePrimaryKey=', PRIMARY KEY (&ColumnName[,&ColumnName]...)' CreateForeignKey=', FOREIGN KEY (&ColumnName[,&ColumnName]...) REFERENCES &RefTableName CONSTRAINT &KeyName' PBSelectProcSyntax='SELECT rdb$routine_source FROM rdb$routines WHERE rdb$routine_name = ''&ObjectName'' ' PBSelectViewSyntax='select rdb$view_source from rdb$relations where rdb$relation_name = ''&ObjectName'' ' B. PowerBuilder 3.0A を使用している場合は,以下の2行が PBODB030.INI ファイルの[Rdb_SYNTAX] セクションに追加されます: DropForeignKey='ALTER TABLE &TableName DROP CONSTRAINT &KeyName' PBFKeyListSyntax='SELECT '''',i.rdb$relation_name,f.rdb$field_name,f.rdb$field_position,1,1,f.rdb$constraint_name FROM rdbvms$relation_constraints c,rdbvms$relation_constraint_flds f,rdbvms$interrelations i WHERE f.rdb$field_position=(SELECT f2.rdb$field_position FROM rdbvms$relation_constraints c2,rdbvms$relation_constraint_flds f2 WHERE c2.rdb$relation_name=i.rdb$relation_name AND c2.rdb$constraint_name=f2.rdb$constraint_name AND f2.rdb$field_name=i.rdb$field_name) AND c.rdb$constraint_name=f.rdb$constraint_name AND c.rdbvms$refd_constraint_name=i.rdbvms$entity_name1 AND i.rdbvms$usage='Constraint' AND c.rdbvms$constraint_type=3 AND c.rdb$relation_name = ''&TableName'' ORDER BY 2,4' 上記の2行が追加された場合は,PBODB030.INI ファイルの [Rdb] セクションに以下の行を追加する必要があります。 PBTrimCharColumns='YES' C. Powerbuilder V3.0 からの Rdb のストアド・プロシージャの実行 Powerbuilder V3.0 は出力パラメータを返すストアド・プロシージャ をサポートしていません。Powerbuilder からストアド・プロシージャを 実行するには,以下の操作を行ってください。 1. 次に示す行を WIN.INI ファイルの DEC ODBC Driver のセクションに 追加してください。 ProcOutParms=NO 2. Powerbuilder から実行するストアド・プロシージャでは,INPUTパラ メータとOUTPUT パラメータの両方,またはどちらかだけを使用し, INOUTパラメータは使用しないでください。 3. Powerbuilder の OUTPUT キーワードを,ストアド・プロシージャ の会話型実行文やスクリプト定義文の出力パラメータに使用して ください。 以下は Powerbuilder Database Administration window からのプロシージャ の例です。Smith と 42 を 入力し,出力が 1 つであることを示しています。 EXECUTE proc1 'Smith' , 42 , OUTPUT ; 以下は,PowerBuilder スクリプトから上記のプロシージャを実行する際の 例です。 string name = "Smith"; int id = 42; string result; DECLARE myproc PROCEDURE FOR proc1 :name, :id, OUTPUT USING SQLCA ; EXECUTE proc1 ; FETCH proc1 INTO :result ; ******************************************************************************* DEC ODBC driver for Windows は DEC のデータベース製品およびデータベース統合製品 と併用する場合に限りライセンスが認められます。 Microsoft Access,Microsoft と MS は米国 Microsoft Corporation の登録商標です。 Windows は 米国 Microsoft Corporation の商標です。 Netware は 米国 Novell の商標です。 PowerBuilder は 米国 Powersoft Corporation の商標です。